第八話 健康的スポーツ美少女現れる
週が明けて、月曜日の放課後。
期末試験も終わり、授業の大半もテスト返却と答え合わせ。
それが終われば、待望の夏休みだ。
そういうわけで二年四組の教室にも試験から
解放された独特の喧騒に満ちていた。
放課後の一時を謳歌せんとばかり男女問わず
友人と談笑にふける中、俺はロッカーに置いたスポーツバッグを手に取った。
「健太郎。今日から部活に出るの?」
声の主へ視線を移すとそこには里香の姿があった。
「ああ、試験も終わったし、今日から練習再開さ」
「そう、じゃあまたしばらく一緒に遊べなくなるわね」
里香はそう言いながら、心なしか寂しげな表情を浮かべた。
俺はそんな里香の気持ちを読み取って、
少し優しい声色で「インターハイは八月上旬に終わるから、その後は俺も学校の夏期講習に出るよ」と返した。
「そう、なら私も夏期講習に出ようかな。
じゃあ健太郎、部活頑張ってね!」
「ああ、里香も気をつけて帰れよ」
俺はそう返して、スポーツバッグ片手に教室を後にした。
我がボクシング部の練習は、
校庭の隅にあるプレハブ小屋で行われる。
私立・帝政学院高校は都内でも結構なレベルの進学校の部類に
カテゴリーされるが、スポーツの方にも力を入れており、
ボクシング部だけでなくサッカー部、バスケットボール部、
テニス部なども精力的に活動している。
各学年の一組は所謂スポーツ特待生とスポーツ推薦入学者で
編成された体育特選コースである。
ボクシング部の主将と副主将もこの一組。
体育特選コースの特待生だ。
またかく言うこの俺も帝政の受験前に体育特選コースの特待生待遇を
学校側から勧められたが、学力面と将来の選択肢を考慮して
普通科を受験して入学、現在に至る。
ボクシングは確かに好きだ。
それと同時にボクシングの危険性と怖さは誰よりも
知っているつもりだ。 俺の通っていたボクシングジムでも
多くのプロボクサーが居たが、その中でも大成したのは
片手の指で数えられる程度だ。
だから怪我と試合によるダメージの事は常に脳裏にあった為、
潰しのきかない体育特選コースの誘いを断り、
一般入学及び入部を決意したのである。
その選択肢は今でも間違ってなかったと思っている。
そうこう考えているうちにプレハブ小屋に到着。
しかし相変わらず寂れた場所にあんな~。
ちなみにアマチュア及びプロボクシングジムも
一部の名門ジムを除いて、
立地的に微妙にわかりにくい場所にあるケースが多い。
やはり近隣住人からすればボクシング=怖いという印象が
強いからか、ジム設立にも色々と条件がうるさかったりする。
これ豆知識な。
「こんちわーっす」
俺はそう体育会系な挨拶をしながら、
練習場のドアノブを右手で回した。
青いキャンバスのリング、サンドバッグ。
シャドーボクシング用の鏡。
筋力トレーニング用の機器及び器具。
外観は少しみすぼらしいが練習場としての環境は問題なかった。
「おう、雪風。 久しぶり」
そう答えたのはリングの中でシャドーボクシングをしていた
主将の武田恭志郎であった。
身長は179センチ。 階級はウェルター級。
鋭い双眸。 堀の深い顔。 日焼けした小麦色の肌。
そこそこイケメンだが、迫力のある雰囲気を全身から放っている。
全国大会での最高戦績は準優勝。
最後の年となる三年生で悲願の全国優勝を
目標に日々激しい練習に励んでいる。
「どうもっす。 武田主将」
「まあ試験明けだ。 初日からあまり飛ばすなよ?」
「そうっすね。 今日は体力トレーニングを中心に行います」
「そうだな。 それがよかろう」
武田さんはそれだけ言うと、
リング上で再びシャドーボクシングを始めた。
「こんちわっす、雪風先輩!」
「おう!」
俺は一年生の挨拶に片手で応じながら、
自分のロッカーへ向かう。
一年生は挨拶してくるが、
同級生の体育特選コースの部員は俺と目を合わせようともしない。
敵意剥き出し、ってわけじゃないが、
あまり良い雰囲気ではない。
まあそもそもボクシング部に普通科の生徒は
俺くらいしかいないし、特進科に至っては
全学年合わせても一人も居ない。
要するにこの部において俺は異端児なわけだ。
まあでもこういう空気には、
慣れているから別に気にならないけどな。
俺は別に友達作るためにボクシング部に入部したわけじゃない。
体育特選コースの生徒からすれば、
俺のような存在は疎ましいかもしれんが、
こっちも遊びでやっているわけじゃない。
ちゃんと実力でレギュラーの座を勝ち得たんだぜ。
まあどうせリングに上がれば、ボクサーは独りさ。
などと考えながら、俺は夏服の制服を脱ぎ、
黒の上下のジャージに着替えた。
そして鼻歌交じりに両手にバンテージを巻き、
自分のロッカーを綺麗に閉め、鍵をかけた。
そしてジャージのズボンの右ポケットにロッカーの鍵を入れた。
「んじゃロード行ってきます」
「おう、あまり無理するなよ?」
「数週間もすれば、インターハイ本戦だ。
悔いのないように頑張れよ」
と、副主将のライトウェルター級の郷田勇也さんがそう言った。
「はい」
そう武田さんと言葉を交わして、プレハブ小屋の外に出た。
相変わらず武田さんや副主将の郷田さん以外は完全スルーだな。
まあいいけどね。 これくらいの事じゃ俺はくじけねえよ。
んじゃいっちょロードワークに行きますか。
ハアハアハアハア。
ちょっとばかしハッスルしてしまったぜ。
この帝政学院高校の校庭一周は二百メートル。
それを合計十五周もしたぜ。 約三キロってとこだな。
ちなみにロードワークというと、
土手の上を走る姿などを連想するかもしれないが、
実はアスファルトの上を走ると、
足首を痛めるので、こういう土の地面を走る方が良い。
夏という時期も重なって、全身汗でびっしょりだ。
あ、しまった。 スポーツタオルを持ってくるの忘れたぜ。
しゃあねえな。 一度練習場に戻るか。
と、思った時、
俺の目の前に綺麗なピンクのスポーツタオルが差し出された。
「雪風先輩、大丈夫ですか? 凄い汗ですよ?」
「ん? ああ、竜胆か? これくらい大丈夫だよ」
「でも汗を拭いた方がいいですよ? このタオル使ってください」
そう言ってピンクのタオルをこちらに差し出すのは、
健康的なスポーツ美少女だ。
栗色の髪をポニーテールで結び、上下学校指定の黒ジャージ姿。
彼女の名前は竜胆美雪。
陸上部に所属する一年生だ。
顔は美人というより可愛い系。 身長は160前後ってとこか。
手足もそこそこ長く、全体的なプロポーションも悪くない。
陸上部という事もあって、肌はこんがりと焼けており、小麦色だ。
だが一目でギャルではなく、健康的なスポーツ少女と分かる。
「じゃあありがたく使わせてもらうよ」
「はい、私は替えのタオルあるので、気にせず使ってください」
ここは竜胆の厚意を素直に受け取ろう。
俺は竜胆のピンクのスポーツタオルで顔や首を吹いた。
「しかし先輩、よく走りますね。
陸上部より足早いんじゃないですか?」
「ん? そうか? ボクサーならこれぐらい走るのは普通だぜ」
「ボクシングってそんなにスタミナ必要なんですか?」
「基本的に無酸素運動のスポーツだから、
スタミナはいくらあっても困る事はないよ」
「上下にジャージを着てるのは、減量とか兼ねているんですか?」
竜胆は興味ありげに次々と質問してくる。
なんだ、もしかして竜胆はボクシングに興味あるのか?
「まあそれもあるかな。
普段から体重管理するのは基本だしな」
「減量とか大変そうですね~。
減量中は御飯とか全然食べないんですか?」
「そうでもないよ。 少しずつ食う量を減らして、
練習すれば大体落ちるよ。まあ飯抜きは我慢できても、
水抜きだけは無理だわ。 水飲まねえのはマジ辛い」
「確かに水抜きはきつそうですよねえ。 私には絶対無理!」
と、竜胆はころころと笑う。
歯並びも良く真っ白い歯だ。
「ところで雪風先輩って普通科ですよね?」
「ん? そうだが、それがどうかしたか?」
「それでレギュラーなんですよね?
去年は全国ベスト8でしたっけ?
今年もインターハイ本戦に出るんですよね?」
なんだ、この女やたらと詳しいな。 やはりボクシングファンか?
「まあ一応な」
「凄いですよ。 この帝政学院で普通科の生徒が
体育特選コースの生徒に勝つって殆どないですから。
先輩は私達普通科の希望の星ですよ!」
希望の星、ときたか。
まあここまで褒められたら、やはり悪い気はしねえな。
「まあ俺の場合は中学からそこそこの名門ジムでやっていて、
アマの大会でもそこそこ結果を出してたからな。
入学前には体育特選コースから推薦入学も打診されたんだぜ?」
「そうなんですか? やっぱり先輩凄いっすよ!」
「いや別にそんな威張る事じゃねえよ」
褒めてくれるのは、嬉しいが自慢話っぽく語るのは嫌味だからな。
「実は陸上部もレギュラーの殆どが体育特選コースの特待生や
推薦入学者なんですよ。一年の普通科の生徒は、
私を入れて三人しか居ないんです」
少し声のトーンを下げてそう語る竜胆。
まあこの辺は我が帝政学院が抱える問題の一つだ。
表向きは普通科や特進科にも運動部の門戸を開いているが、
どのクラブも主力は体育特選コースの特待生や
推薦入学者の生徒で占められる。
文化部に関しては、少し事情は異なるが、
運動部に関してはどうしても普通科や特進科の部員の数は少なくなる。
まあこの辺は進学校が運動部に力を入れると、
似たような構造になりがちだ。
こればかりは努力とか指導でそう変わる問題ではない。
「私も一応中学の頃は、都大会でそこそこの成績を
収めていたんですが、ここに入学したら、
私なんかよりずっと凄い選手だらけで、軽く自信を失いました」
これもスポーツ名門校にあるある話だな。
そうか、陸上部もやはり似たような状況か。
多分どの運動部も似たような状況だろう。
「まあでもまだ一年だし、そんなに焦る必要はねえんじゃねえの?」
「そ、そう思いますか?」
「うん、それに陸上ってボクシングと同じで個人競技だし、
他人との戦いってよりかは、『自分との戦い』って感じの
競技だろ? だから竜胆は竜胆のペースで頑張ればいいんじゃね?
大会で好成績を出すだけが、運動部の全てじゃねえと思うぞ」
「ほ、本当にそう思いますか?」
と、やや上目使いでこちらを見る竜胆。
「ああ、やはり頑張って努力する事が大事と思うぜ?」
我ながら少し恥ずかしい台詞を言ってしまったぜ。
だが竜胆の気持ちも分かる。 レギュラーの俺ですら、
ボクシング部は少し居心地が悪い。
それが一年でレギュラー外となると、
疎外感は更に増すだろう。
「そ、そうですよね! 先輩色々と話を聞いてくださり、
ありがとうございました!」
と、大きな声でそう言う竜胆。
「ちょ、ちょい声でかいよ? 他の運動部がこちらを見ているぜ?」
「うふふ、先輩でも恥ずかしがる事あるんですね!」
「そりゃあるさ。 こう見えて俺はシャイボーイだぜ?」
「全然そうは見せませんよ」
と、左手を口に当てて笑う竜胆。
このまま竜胆と話すのも悪くないが、
そろそろ練習に戻るべきだな。
「んじゃ竜胆。 俺は練習に戻るから、後タオルありがとな!」
「いえいえ、先輩! 全国大会頑張ってください!」
「おうよ。 竜胆も頑張れよ」
そう言葉を交わし、俺は再び練習に戻った。
とりあえずまた校庭を十五周程、ダッシュで走るか。
「ラスト三十秒。 全力で打って来い!」
「はい!」
ボクシング部の監督であり、体育教師の忍正仁先生が
大きな声でそう叫んだ。 それと同時に俺は左ジャブを繰り出し
全力でミットを打つ。
バシバシという小刻みな音が室内に響き渡る。
「よし、ワンツーだ。 その次はワンツースリーで来い!」
忍監督の声と共に俺は全力でワンツーパンチをミットに放つ。
俺の右ストレートがミットに当たるとバシッという
激しい衝撃音が響いた。 ミットを持つ忍監督もやや態勢を崩す。
だが間髪入れず「いいぞ、もっと来い!」と叫ぶ。
ワンツー、ワンツースリー、ワンツーから左フックのダブル。
左右のフックの連打。 左ボディから左フックのダブル。
右ストレートから左フック、また右ストレートのコンビネーション。
様々なコンビネーションのパンチがリング上で繰り出された。
ビーというラウンド終了を知らせるブザーが鳴り
「よし、いい感じだぞ!」と忍監督が言い、
「……ありがとうございました」とだけ言い俺はリングを降りた。
「よし、今日の練習はこれまでだ」
「はい、お疲れさまでした」
忍監督がそう言い、大きな声でそう返事する部員達。
練習場内の時計を見ると、既に夜の十九時を過ぎていた。
俺はとりあえずロッカーに戻り、
上のジャージを脱いでロッカーに入れた。
それからロッカーから青いスポーツタオルを取り、
自分のロッカーの鍵を閉めた。
そして部室棟にあるシャワー室に向かった。
この時間帯は何処のシャワー室も混んでいるが、
今日は奇跡的に空いていた。
俺は脱衣所に衣類を入れて、ロッカーの鍵だけ右手に握りしめて、
シャワーボックスに入った。
面倒なのでシャンプーやリンスの類は使わなかった。
十五分後。
綺麗に汗を流した俺はタオルで頭を丁寧に拭いた。
そしてそれからドライヤーで髪を乾かして、
ボクシング部の練習場に戻った。
そこで上は白の開襟シャツ、
下は黒のズボンという夏服スタイルに着替えて、
「お疲れさまでした」とだけ言って部室を後にした。
夏場だから十九時過ぎでも、外は比較的明るかった。
すると前の方から見知った顔が近づいてきた。
「あ、雪風先輩! お疲れ様です」
「ん? ああ、竜胆か。 陸上部も練習終わったのか?」
「はい、ちゃんとシャワーも浴びました」
そう言えば、竜胆の髪から甘い香りが漂っている気がする。
「雪風先輩、良かったら途中まで一緒に帰りませんか?」
と、やや俯きながらそう言う竜胆。
なんか少しばかり頬を赤らめているな。 体調でも悪いのか?
まあとは言え、断る理由もない。
「ああ、いいぜ」
その後、十五分程、俺と竜胆は色々と話し込んだ。
竜胆も徒歩で通学しているらしい。
家から学校まで歩いて四十分くらいの距離だが、
朝はトレーニングも兼ねて、走って登校してるとの事。
まあ俺も竜胆も自転車通学しても問題ないんだが、
やはりそこは運動部。 少しでも体力をつけた方がいいから、
あえて徒歩で登校しているという感じだ。
「それじゃ先輩は中学からボクシングしていたんですか?」
「ああ、正確には中二の夏からだな」
「なんでボクシングをやろうと思ったんですか?」
「ん? どうした? そんな事が気になるのか?」
すると竜胆は小さく頷いて肯定した。
「だってボクシングって厳しいスポーツじゃないですか?
だから何で先輩が始めたか、やっぱり気になりますよ~」
「どのスポーツも本気でやれば、それなりに厳しいさ」
「……確かに」
「ま、でもあえて言えば肉体的にも精神的にも
強くなりたかった、というが主な理由だな」
「それなんかかっこいいですね……」
「そうか?」
「でもそうですよね。 やっぱり競技そのものが
好きじゃないと続きませんよね!」
竜胆は良い笑顔でそう同意を求めてきた。
ここで水差すほど、俺もアレじゃない。
恋愛偏差値13でも分かる。
「ああ、好きこそものの上手なれ、ってやつだな」
「はい、私も走る事が大好きなんですよ。
こう見えて小・中の頃は男子より早かったんですよ。
でも帝政に入学して、
周囲とのレベルの差で現実を知らされた感じです」
少し力なくそう言う竜胆。
まあこれはスポーツだけでなく、勉強でもあるよな。
俺もこう見えて小中学生の頃は成績も上位の方だった。
しかし高校に入学して、
どうしても理数系科目だけは好きになれなかった。
だから得意分野の文系科目に特化して、
理数系は及第点止まりという感じだ。
幸いにもボクシングじゃ体育特選コースの生徒と
あまり力量差はなかったが、
学業に関しては、苦戦気味だ。
だから竜胆のこういう気持ちも分かる。
「いいじゃねえか」
「え?」
「壁にぶつかるのも試練さ。
それに竜胆は部活を辞める気はないんだろ?」
「そ、それはもちろんそうですよ」
と、やや大きい声で答える竜胆。
「ならば毎日頑張っていれば必ず報われる。
誰の台詞か忘れたが、「他人と競って負けるのは恥じゃない。
でも自分自身に負けるのは恥だ」って言葉があるからな」
「……」
あれれ? なんか竜胆が黙っちゃったよ?
あれれ? もしかしてやらかした?
というかそんなに親しくもない奴から
こんな事言われても、むかつくわな。
やべえ、やっちまったか~。 俺は内心では動揺していたが――
「いい言葉ですね。 凄くいいです。
雪風先輩、ありがとうございます!」
「え?」
ん? あれ? もしかして問題なし? なら良かったぜ~。
「い、いや俺は何もしてねえよ」
「いえいえ、今の先輩の言葉に勇気づけられました。
先輩、私頑張ります」
「お、おう」
「それでは私はこちらの方なので、雪風先輩!」
「ん? 何だ?」
「さようなら、気を付けて帰ってくださいね」
「あ、ああ、竜胆も気をつけろよ」
「はい、それでは失礼します」
そう言って竜胆はぺこりと頭を下げて、
スキップ気味にこの場から去った。
う、うむ。 どうやら竜胆は上機嫌になったようだ。
しかし感じの良い子だよな。
スポーツ系美少女ってのもありかもな。
と少し後輩と会話しただけで、
盛り上がってしまう俺はアレなんだろうか?
でも思春期だからね。
でもこういう甘酸っぱい感じっていいよな。
やはりこの間のあの変態女の誘惑に乗らなくて良かったぜ。
やっぱり女の子には恥じらいって大切だと思うぜ。
などと俺は独りで妄想しながら、
竜胆と同じようにスキップしながら帰った。
でも途中で帰宅中の女子中学生二人組に――
「なに~あれ~?」
と、言われて軽く死にそうになった。
「ま、まあね。 でもあの人少しカッコよくない?」
と、もう一人の女子中学生に言われて見事に蘇生。
「う~ん。 まあまあかな」
……まあまあだよな。 うん、そうだよな。
調子乗りました、御免なさい。
しかし三分もすれば、見事に立ち直り、
俺は気持ち良い気分で再び帰路についた。
次回の更新は2020年4月27日(月)の予定です。