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絶望した化け物は危険区域に住み着きます  作者: 不知火雫月
一章 危険区域
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9話 朝食

 前回。

このタオル女の匂いがするんだけど?

待って違います!間違えただけなんですぅぅぅぅ!

……抱き枕にされてしまった。


 レンの朝は早い。時間で言うと5時頃にはすでに起きている。だが今回は違かった。


「起きれない」


ライルが全身でホールドしているため動くことができない。両腕でがっしりと捕まれ、足は絡ませてくる。抜け出すどころか動くことすらできない状況だ。


早く起きてくれると助かるんだけど……何度も声をかけてるのにまったく起きないだけでなく今以上に強く抱き締めてくる。これでは料理が作れない。


古代魔法の記憶を探り出す。物体と自分の位置を交換する魔法か。レンは『収納』から自分で作った抱き枕を出す。


「一か八か『交換転移』」


横を見ると抱き枕と自分の位置が変わっている。うまくいったらしい。


レンはすぐにテントから出て、小鍋を出す。


朝食だから軽いものの方がいいかな。スープとパンにして後は作って『収納』にいれておけば保存できるしそうしよう。昨日とれた魚でスープを作って後は焼いて、揚げて、ミンチにしてハンバーグでもいいな。


すぐにフライパンなどを準備し調理する。


一時間後にそれは終わりできたのはムニエル、揚げ物、塩焼き、味噌漬け、他にもスープに混ぜたりなど様々なものも作り味に飽きないように作った。


「何作ってるのですか?」


後ろから声が聞こえ振り向くと、ライルが不機嫌そうな顔をしながら抱き枕を片手に立っていた。


「これからの保存食、作る時間が勿体無いから今作った」


そう言ってライルわ座らせスープとパンを皿にのせて出す。この皿もレンの自作だ。


それにしても抱き枕が気に入ったのか離そうとしないからか食べづらいように見えるけど。


ライルから抱き枕をもらい『収納』にしまうと残念そうな顔をされる。罪悪感がすごいがライルがスープとパンを食べると目をキラキラさせながら食べていたので機嫌がなおったのだろう。


「あ、料理教えてもらうはずでしたのに忘れてました」


やべっ、完全に忘れてた。しかも保存食としてもうほとんど作っちゃったし……。


「保存食なくなったら絶対に教えてください」


「わ、わかった」


そんなに近づかなくてもいいと思うのですが。近い近い近い!後数センチで鼻がぶつかる!


「それよりも早くアルト王国へいきましょう」


やっと離れてくれた。


「アルト王国へ行くと言うより、その近くにある森に15日後にようがあるんだ」


「ならゆっくり行けますね?」


そんな笑顔で言われても困る。何がしたいかわからないけどゆっくり行くことには賛成だ。『森羅万象』でも後100キロくらいでつくとわかってるし歩いても問題ないだろう。


テントをを片付け、アルト王国の方へ歩いていった。



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