196話 覇壊VS終焉&喰神龍4
花の力を使うには元々何かを母体としなければならない。土や自分自身の細胞の一つ一つなど、様々なものがある。
それを空間、母体となるものがない場所に咲かせるなどできるはずがなかった。
それを今、レンは広大な空間に百種あまりもの花を咲かせるという普通ではあり得ないことをやってのけている。空間が花を咲かせるための養分となり母体とすることができるようになったため、悪魔のような微笑みを浮かべながら、覚醒した力の猛威を振るっている。
そのレンの腕に巻き付きながらあらゆる水を操りながらサポート、攻撃しているニーズヘッグ。精霊神王の力を手にしたことによって、精霊の攻撃や霊力を喰らうことができるようになった。
たまにレンがわざと打ち漏らした炎の攻撃を自分のおやつのようにパクパク食べて糧としている。その食べたものはそのまま霊力、神力として扱うことができるために食べては撃って食べては撃ってを繰り返しながら広範囲に及ぶ(レンよりは少しだけ小さい)水のフィールドを作り出していた。
水と花のフィールド。それにレンの神力などはこの空間の造りによって枯渇することがない。眷族になったニーズヘッグにも効果を発揮していて消費の半分程度はすぐに回復する。
だがそれに比べて覇壊神王はすでに神力、霊力を半分をきっている。
炎の威力をニーズヘッグの水で半減されていることもありダメージを追わせるどころか、当たったとしてもレンにはほとんど効かず、吸収されるか反射される。
物理攻撃を仕掛けても空間の様々な所に咲き誇る花達、水が生き物のように動き回るフィールドに邪魔されレン達に近づくどころか遠ざかってしまう。
覇壊神王も臨機応変に針、精霊の炎、覇壊の力を使い分けながら戦ってはいるが技を使う前に嫌なところからの攻撃で中断。防戦を強いられている状況だ。
今回は台詞なしだった………