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絶望した化け物は危険区域に住み着きます  作者: 不知火雫月
終章 神として
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195話 覇壊VS終焉&喰神龍3

「くっ!こんなことだったら最初からあいつの言うこと聞いとけばよかった!」


覇壊神王は血を吐きながら叫ぶ。そして何処からかある瓶を取り出した。


まさか………


嫌な予感がしたレンはすぐに鑑定する。



《神霊覚醒薬》

飲むことによって神霊へとなることができる。ただし、現在もっている力の一つが神霊の力に変化する。



やっぱりか。通りで精霊の気配を感じたわけだ。ということはこの森の一部の効果が効かなくなるな。


そして覇壊神王は一気に飲んだ。


「ぐぅぅ!!」


苦しみだした覇壊神王は数秒後――――


「…………なるほど。鬼神王の力が消えて精霊神王の力に変わってるのか」


そう呟いた後、持っていた神鎚を横に振るった。


「!?ヤバッ」


危険を感じたレンは全属性に耐性のある花の盾を作り出し、攻撃に備えた。


神鎚を振るった辺りから炎が溢れ出て、波のように襲いかかった。


「すげぇな。ここまで威力があるとは」


炎の波が通り去った後の場所は焼き焦げている。レンが作り出した花の盾以外は。


「一番火力が出ると言われている炎の精霊ですか。厄介な敵になりましたね」


めんどくさそうにしながら盾を消すレン。その手にはあるコップが持たれている。


そのコップをニーズヘッグの口元まで持っていくとそのまま飲ませる。


ニーズヘッグが半分まで飲んだ後、レンが残りを飲み干す。


「んっ!………たしかに少し苦しくなりますねこれは」


ニーズヘッグも苦しそうにしていたがレンと同様すぐに治った。


「何を飲んだか知らねえがもう一度焼いてやるよ!」


神鎚二度振られたことにより発生した炎の波がレン達に向かっていく。しかし、あり得ないことに炎の波が一ヶ所に吸い込まれるように流れ始めた。それだけでなく雨も降りだす。


「何が起こってるんだ?」


覇壊神王にはわからなかったらしい。


レン達が飲んだのは覇壊神王が飲んだ物と同じ物だ。しかも一段階上の。


「あなたが飲んだ物の一段階上の薬ですよ。精霊神が飲むと…………例えば土だったら鉱石に、風だったら嵐になるような効果があるんです」


レンの説明にやっと理解したのか冷や汗をかく。


「それで僕の花の力は一段階上がってどんな所でも咲かせることができ、種類というよりも花自体に何かしらの能力を付与できるようになったということです。そしてニーズヘッグは水に関するすべての力を持つ精霊神王の力を手にしました」


レンは覇壊神王を見ながらニヤリと不気味な笑顔を浮かべた。


 私は思った。『あれ、レンってこんなやつだったっけ?』と

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