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絶望した化け物は危険区域に住み着きます  作者: 不知火雫月
終章 神として
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193話 覇壊VS終焉&喰神龍1

 徹夜しそうな勢い………

 ニーズヘッグが高速移動しながら『樹槍』を飛ばしていく。それを覇壊の力を纏わせた針を大量に打ち出し、自分に近づく前に壊す。


その隙にレンが真後ろに回り込んで色欲の能力を発動する。色欲の効果によって強制的に視線をレンにもっていかれ、ニーズヘッグが完全に見えなくなった。


「ぐうぅ!!」


視線誘導され、ニーズヘッグの樹槍が数本食らってしまう。急いでそこから転移したが、レンに先読みされており『薔薇牢獄(ローズプリズン)』に拘束される。


薔薇の棘が刺さり、体に傷がつく。覇壊神王がこの薔薇を見る。


「こ、これは、時空薔薇!?空間が何重にも重なる境界でしか咲かない神でも迂闊に触れない薔薇が何でここに!」


まさかと思い、レンの方を向く。見た途端全身から滝のように冷たい汗が流れる。そこには―――


「精霊神王…………それに周りに咲いている花がやべえ!」


時空薔薇だけでなく龍葬華、神戮蓮などなど。神の天敵と言っても頷ける天災的な花がレンに寄り添うように咲いていた。


しかしこれに気を取られ、あるものの存在を忘れていた。


「い゛っ!?!?」


薔薇牢獄の拘束が強まり、肉に棘が食い込む。ニーズヘッグの力によって強化されたのだ。当の本人は姿を消しているため見つけることができない。


そして気づけば周囲が森へと変貌していた。


「そうだった、今は一対二なんだ!それにしても最悪な組み合わせだ…………よ!」


時空薔薇を無理矢理引きちぎり、脱出して全身を再生させる。


そして最悪なことに気づいてしまう。自分からレン達の姿が見えていないことに。森に変貌しただけでなく、至るところに危険な花が咲き乱れていることに。今自分が全方位からいつ攻撃されてもおかしくない状況にいることに。


「どう動けばいいんだよ……」


覇壊神王はこの状況についていけなかった。


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