190話 覇壊VS終焉3
だるい日が続く……
「それに今ので気づいたんだが……お前、いや終焉神王。神と神王の力を複数持ってるだろ?じゃなかったらここまで強くなれないはずだ」
何故わかるの?と言いたげな目で見る。
それを見た覇壊神王はニヤリと笑って言う。
「簡単なことだ。俺は戦ったことがあるからわかったんだよ。それに俺も覇壊の力だけじゃねえしな」
覇壊神王は左腕を鬼のような腕に変え、右腕を針だらけに変えた。
「俺は覇壊、鬼、針の神王だ。今は一つだけで戦っていたがあんたはどうだ?多分だが神王の力ではなく神の力の方を使ってただろ?」
「何故わかるんですか。確かに僕は空間を造り出したりしたのは神王の力です。あ、喰狼神王というのです」
まだ言っていなかったがレンは終焉神王となった後、白虎神などの神系スキルを神王系スキルに切り替えができることに気づいたのだ。そしてこの空間を造る時に切り替えた。
話を聞いて何かに気がついたのか目を見開く覇壊神王。
「ちょっと待て。ということはその喰狼神王ってやつには空間、違うな。時空神王の力も有しているというのか?」
「はい、喰狼神王は時空、狼、暴食、重力、鎌神王の力が統合されていますね。他にもありますが」
「冗談だろ?覇壊神王には崩壊、破壊、覇神王の力があるが流石に一つしかない。歴代にもそんなことなかったぞ」
歴代にもいなかった例外がここに現れている。そのことに覇壊神王は冷や汗を流す。
現在のレンの統合されている力を紹介すると白虎神王、精霊神王、喰狼神王、死鳥神王、龍神王、エルフ神王、吸血神王、鬼神王、ドワーフ神王だ。
白虎神王は嵐、虎、憤怒、刀。
精霊神王は花、精霊、色欲、短刀。
喰狼神王は先程言った通り時空、狼、暴食、重力、鎌。
死鳥神王は焰、風、死、鳥、怠惰、杖。
龍神王は光、大地、水、氷、龍、嫉妬、槍。
エルフ神王は召喚、光、聖、エルフ、虚飾。
吸血神王は闇、血、吸血鬼、強欲。
鬼神王は鬼、強化、傲慢。
ドワーフ神王は大地、ドワーフ、憂鬱。
そして最後に終焉神王は破壊、崩壊、覇滅、虚無だ。
レンだけが例外で鬼神王も統合されている。つまり神王を越えた神王ということなのだ。