189話 覇壊VS終焉2
ラノベ読んでたら朝になってた………
必死になってレンの攻撃をさばいている覇壊神王とは別に、レン本人は神王界の一帯、今いる場所から技の範囲内をレンが造り出した空間へとそのまま転移させた。
「っ!?この空間はまずい!」
どうやら気づいたようだがもう遅い。この空間はレン自身の神力などで造られており、この中で消費した神力などはレンのものに変換される。そのため魔法を半永久的に発動し続けることが出来るのだ。
攻撃から力ずくで抜け出した覇壊神王はこの空間内から脱しようと神鎚を地面に叩きつけた。
「壊れねぇ!というよりヒビが入る前に再生が始まりやがった!しかも尋常じゃないスピードで………なんなんだこの空間は!」
覇壊神王が硬直した瞬間を狙ってまた攻撃が再開される。
空間が壊れない理由は三つある。
一つ目は空間に神速で再生する能力があること。
二つ目はレンが全力を出す前提に造られていること。
そして最後の三つ目は空間自体に意思があることだ。
元々空間には意思がないのは当然だ。だが魂魄魔法を同時に使うことで意思が宿る。それも使った本人の思いどおりに動く意思が。
そのためにレン以外に解除できず、壊せない。壊せたとしても神速を越えなければこの空間からは出られない。つまりこの空間に入ったら最後、逃げ場はないレンの思うがままということだ。
「おらあ!!」
覇壊神王が横に神鎚を振ると攻撃していた魔法が消し飛んだ。それと同時にレンは分身を消した。
「はあ、はあ、まさかここまでだとは思わなかった。流石はキリヒメを娶っただけはあるな」
ん?どういうことだ?
「知らないことはないだろうがトキヒメはキリヒメと同じ性格でな。好きになったものは自分の目のとどくところにおいておきたがる。それで封印されたんだ」
「え、そんな理由で?」
「そんな理由でだ。まあ俺とトキヒメでは流石に分が悪くてな」
でしょうね。ゴリゴリの筋力バカ対創造神王では無理があるでしょ。