183話 封印
昼夜逆転………
「では神王の長としてすべきことを言います。ちゃんと聞いてくださいね?」
つまり耳を塞いだり逃げたりするなとということですか。逃げ道塞ぐように所々に変な魔導具置いてるし、何この紙みたいなの。『話を聞かない者にはお仕置きとしてあなたのもっとも近くにいる人達の言うことを必ず一つずつ聞くこと』………殺す気か!?
レンにとって回避したい内容が書かれていた。こうなっては聞く道以外に他はない。
「………よろしい。まず一つ目は神王達の管理と新たに神王へ昇った者を導くことです。まあ、これはなんとかなるので大丈夫だと思われるのでいいでしょう」
チラッと澪達といる神王達を見てから言う。確かにレンが一言言っただけで動きそうな者達しかいない。
「二つ目は邪神と化した神や神王を滅することです。これはあなたが手を振るったら一瞬で終わるので問題はありません」
妙に重要なことなんだけど………
「では最後の三つ目ですが、これだけちょっと面倒なんですよねぇ」
なにが面倒なんですよねぇだ。だったら言わなくていいから終わってくれ。
「早く終われと思ってるみたいですし言いますね。世界に害を及ぼすと判断された魔物や神獣、神の封印と対策です」
「やっぱり長になるのやめ」「ダメです」「ですよねー」
一番やりたくないことがすべきことって。スローライフは出来ないのか………。
「ということで説明は終わりなので今から三つ目の中の一つをやっていただきますね」
「今から?」
「今からです」
「……」
「……」
沈黙が走り、澪達も様子を見ている。
そして創造神王の気が少しだけレンから違う方へ向いた瞬間をついて逃げ出した。
「しまった!?皆さん捕まえてください!捕まえた人には丸一日レンさんと二人っきりで入れる権利を与えます!」
その言葉で場はざわめき澪達が最初に動いた。レンのことに関することには、体が動いてしまう澪達であった。