177話 VS残りの男神王達
筋肉痛がひどすぎて起きるの辛い!!
「そうですね、なんなら残った神王達全員相手してもらいましょうか!」
笑顔を浮かべながら言った。それに賛成するかのように女神王達から歓声が上がる。
「………はぁ、わかりました。これ以上ライル達を待たせると嫌な予感しかしないのですぐに終わらせますがいいですか?」
構いません、と創造神王は頷く。そして残りの神王達を呼び出した。
え、多くない?さっきの十倍はいるんだけど。
レンの周囲を固めた男神王達を見て若干引いた。だが自分からお願いした身。断ることは出来ない。
この際だし本気出してみようかな。
ふと思ったレンはスキル全て解放した。膨大な魔力、霊力、神力がレンを包み込む。これを見た男神王達は全身から冷たい汗を出す。女神王達は悲鳴のような歓声を上げ、目を疑うような物まで出し始めた。
あれって完全にファンとかが出すやつだよね?うちわとかタオル、旗に僕の名前書いてあるし………
解放した状態で見たレンはめんどくさそうな表情を浮かべる。
「まあいいや………ラグナ、神王覇玉形態で頼む」
その一言でラグナは人形態から神王覇玉に変身した。そしてレンの肩あたりでフワフワと浮かぶ。
その光景に気をとられていた男神王達が気づく前にレンは目の前から神速を越えるスピードで移動。その速度のまま十人ほどの首を手刀で吹き飛ばした。
その手は龍や鳥、肉食動物が持つような爪が伸びていた。ついた血がその爪に吸われるように消えていく。
「『暴食の爪』切り裂いた相手の能力と魂を自分のものにする、喰狼の力」
その説明によって振り向いた神王達が慌てて襲いかかってくる、が―――
「『龍光の爪』光のごとく切り裂き死んだことを気づかせない、黄金覇龍の力」
次の瞬間にはまた十人ほど切り裂いたレンが襲いかかってきた神王達の逆側に立ち、説明する。これに気づいた神王達はこのままでは全滅すると悟ったのか全力を出し始める。
「遅いよ、『死の爪』切り傷を受けただけで死に至る、死鳥の力と『月華の爪』この爪が通った場所に花が咲き誇る、神霊の力。そして」
レンを探していた神王達数十人を切り裂いてすぐにまた数十人を切り裂いた。
「『嵐虎の爪』嵐が過ぎ去った後のような爪痕を残す、白虎の力」
創造神王を見据えながら喋る。
「これがたかが人の劣等種から成り上がった紛い物の力だ」