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絶望した化け物は危険区域に住み着きます  作者: 不知火雫月
終章 神として
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175話 終焉神王の力(鳥龍神)1

 筋トレしたらなぜか頭痛が………なぜだ?

「おら!」


まずは龍神王の手からブレスがレンに向かって放たれる。それをすぐさま神力の籠った矢を連続で放ち牽制。絶対貫通を持った矢が手に刺さる前にブレスを止め、避ける。


その隙を狙っていた鳥神王が後ろから貫手で襲いかかってくるが追尾していた一本の矢によって邪魔され後ろに下がった。


「?」


身体に何かしらの異変を感じらたらしいが気のせいだと割り切ったのかすぐに攻撃を始める。


一度下がった神王二人が矢を消し去ったのを見て弓を上に向ける。


一本の白い矢を天に向けて放つ。その矢は分身、増殖しながら昇っていく。それが見えなくなったところで神王達が爪の攻撃に切り替え、斬りつけにくる。


その爪を弓で弾きながら隙を見つけて矢を放つ。


そろそろかな。


レンは大きく下がり、自分の周りに黄金の龍鱗と白黒の羽を大量に作り出し、結界のように守りを固める。


「天から地を穿て『龍鳥雨光矢』」


それを聞いた神王二人は空から何かが降ってくるのを感じ空を見上げた。


「ふむ」


「多いな」


空から無数の矢が鳥や龍のオーラを纏いながら降り注ぐ。しかも追尾型でもあるので避けたとしても次が襲ってくる。


だがこの技を使ったとしても神王を殺すまではいけない。それも神王のリーダー達にはかすり傷くらいにしかならない。


予想通り致命傷になりかねない場所にきた矢は弾きながら全身で食らう。降ってくる矢にどんな効果があるかすら知らずに。


十秒近く降り注いだ矢の雨が終わり神力でできていた矢は数秒後には消え去る。


「この程度か?」


「こんなんじゃ殺すことすらできんぞ?」


ガッカリしたような声が聞こえるがレンは傷を全身に負った姿を見て微笑む。


「なぜ笑っている?」


どうやら気づいてないようなのでヒントを出す。


「気づいてないんですか?自分の身体に起こっていることが」


それでようやく自分の身体に起こっていることを確認した。


それを見ていた神王二人の顔色は次第に悪く、青くなっていく。


「なにも疑わずに受けてくれてありがとうございます」


満面の笑顔を浮かべながらそう言った。


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