174話 終焉神王の力(死鳥)3(龍神)2
流石に今日は早く寝ることにします………
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《光地海槍》
大自然と光を凝縮した槍。一振りするだけで災害をおこす力を持つ。
『神殺し』『大地』『大海』『氷河』『光輝』『絶対貫通』『不滅』
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強いな。ていうか振りたい!
身体がウズウズするが、神王が攻撃してくるまで耐える。
「すきあり!」
後ろから不意打ちで龍爪がレンを襲う。それを待ってましたとばかりに槍で防ぐ。
すると槍に触れた龍爪から神王の全身が氷に氷に覆われた。槍を離すとパリンッと音をたてて割れる。
その間にも攻撃をしてくる神王がいたため振り向かずに槍で突き刺す。
龍鱗で守られているはずの肌へ簡単に到達し貫通する。そしてその者の身体を食い破るように鉱石が出てきて絶命する。
その槍を振るえば振るうほどその威力は増していき、数分後には貫かれた神王の周りにも影響が及ぶほどになっていた。
「あれ、こんな地形だったっけ?」
今では鉱石地帯、氷河地帯、豪雨地帯、光輝く地帯が出来上がっている。
何か思い付いたのかその地帯の端まで転移し投げる構えをとる。神力が注ぎ込まれ槍が震えだす。
「全部壊せばいいだけだし、貫け『天覇夢槍龍』!」
槍の矛先が光輝いたと同時に投げる。投げられた槍は龍のようにうねりながら変化した場所ごと神王達を消滅させながら貫いていく。止めようとするものもいたが止められるはずもなく、貫かれ四つの力によって消えていく。
そしてレンがくいっと上に指を向けると槍が天に向かって飛んでいき、手を下ろすとレンの横へと突き刺さった。
その槍はラグナへと戻り、撫でてほしいと言わんばかりに甘えてくる。
その光景を見た女神王達は呆然としていたがレン達の姿を見て黄色い声をあげた。だがレンはそれを無視して鳥神王と龍神王のリーダーの元へ視線を向けた。
「これでいいですかね?」
「…………化け物かよ、あっさり全員殺しやがって」
「しかもまだ疲れたようすを見せないとかもう神王越えてるだろ」
そう言いながらも戦闘するために構えた。
「どんな戦いかたなのかは知らないけどこっちも試したいことがあるからさせてもらうね」
力の同時発動。出来るかはわからないが発動してみる。
黄金の龍鱗が右側だけ死鳥の羽へと変わる。背中に生えた黄金の翼も右側だけが死鳥の白と黒が入り交じっている翼に変わった。
どうやら成功したらしい。ラグナも弓の姿へ変えていた。