172話 終焉神王の力(死鳥)1
身体中が何故か筋肉痛。(筋トレもしていないのにげせぬ)
死鳥の姿に変える。初めてなる姿だが焦らずに分析する。
白と黒の羽が交互になっている翼、髪が白黒に変化していた。そして着ていた服が白黒の服に変わっている。
そして神器が――――
※
《滅死凰杖》
死を振り撒く杖。敵に触れただけでも効果があるが、ある魔法を使うことで効果が増す。特定の魔法でなくても死の効果は付与される。
『神殺し』『蔓延』『神死毒』『付与』『死の鳥』『不滅』
※
神殺しは神を相手するときに二倍の効果が現れる。蔓延は感染の上位互換。神死毒は神を死に追いやるほどの毒。付与は魔法、物に効果を付与できる。不滅はその名の通り消滅しない。
だが問題は死の鳥。これは使用すると死鳥が召喚され、敵を殺すまで追い続ける。神力でできているため死なない。
「すごいの作っちゃったな。またぶっつけ本番だけどよろしくね」
分析している間に出てきていた鳥神王達に向けて言う。
そして声を発しようとしていた一人の神王の後ろに回り込み、杖で触れる。
「!?なにをす………ガフッ!」
触れられた神王は慌てて振り向き叫ぶが、血を吐いて倒れ混む。数秒後には死に、光の粒子になって消えた。
それを見た神王達が一斉にその場から離れた。
「『死の鳥』発動」
目の前に白い輪が出現し、中から黒い鳥が出てくる。
そして神王達に突撃していった。体の触れた場所が腐り落ちる。既に数人の腕、足は腐り落ち殺されていく。なんとか仕留めようとしている神王もいるが魔法はすり抜けてしまうために倒せない。この間にも一匹一匹白い輪から出てきては突撃している。
即死耐性持ちでも無駄なため、心臓の近くに触れられ死んでいく。
「ふふ、さあ逃げ惑え『神死毒』『蔓延』付与!」
死鳥にスキルを付与し強化する。その事により、神王の減りが早くなった。