169話 終焉神王の力(精霊)1
昨日の十八時から次の日の六時まで寝てしまい投稿できなかった………
すみませんでした!
「次は精霊神王でいいのかな?」
そう言いながら短刀を振る。振るたびに短刀の通った場所に花びらが舞って消えていく。
これを見た女性陣は創造神王と共に歓声を上げている。
「ああ、そうだ。お前の相手は精霊神王達だ」
植物の精霊神王が他の神王を集めながら言う。
「男の癖に花の精霊とかふざけてんのかよ?」
「初めてでた花の精霊がお前だなんて誰も期待して無かったのによぉ……」
「死にさらせぇ!」
すごい怨念………面倒臭い人達だなぁ。うわっ、挟み撃ちか。ほんとあの勇者といいあの邪神化した神といいこの神王達といい、どうなってんだ?
短刀を増殖し、後ろと前から襲ってきた神王の攻撃を受け止める。完全に精霊化される前に首を切り飛ばす。
完全に精霊化されてしまうと殺すのが難しくなる。今は半精霊の状態だったために、レンも半精霊の状態でも殺せたのだ。完全な精霊化は霊力と神力をごっそり持ってかれる。今のレンではラグナもいるため丸一日もつが疲れるのには変わらない。
レンが横に腕を振るうと、首と胴が離れた二つの死体が花びらに変わり、周囲を回転し始める。
そして敵の攻撃を弾き返す。攻撃した武器や拳は傷だらけになっている。まるで旋風のようだ。
その花びらはたまに敵を攻撃し、一人一人確実に仕留めていく。数人屠ったところで花びらのドームがつくりだされる。
「そろそろ行くか、『精霊の神玉・二十蓮』霊蘭技『神蓮舞』『刃蓮吹雪』『蓮美桜刃・十蓮』『神霊の咆哮』。神・霊蘭技『神蓮舞・覇刃』!」
レンは花でできた宝玉を二十個作り出し、花びらを纏ったレーザーを放つ。女性陣と精霊神王以外の周りを小さな花びらが切り刻む花吹雪として舞、『蓮美桜刃』は花びらが纏まってできていて巨大な穴や切り傷を作りあげていく。それがレンを一ミリというギリギリを避けるように飛び回る。
そしてレンもこの中を両手に短刀を持ちながら花びらに同化し、攻撃を与えていく。この技全てを合わせて使った時初めて使える業だ。
ただ神蓮舞を使っただけでは両手に持った短刀で舞ながら斬るだけだ。『神蓮舞・覇刃』となるとレン自身が強制的に精霊化され、花びらに同化する。無限に近い量の花びらがなければ出来ない業であり、ラグナがいて初めて使う業。
混血種から神種として覚醒した時からぶっつけ本番のような感じで技を繰り出してきたが、今回の神王との戦いで使っている技全て少しでもミスれば自分がダメージを受けてしまうものだ。
『虎神狩り・王牙』も下手すれば腕がぐちゃぐちゃになっていた。そして今使っている『神蓮舞・覇刃』は全身から血が流れ出る可能性がある。
それでも戦って勝って家に帰る!