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絶望した化け物は危険区域に住み着きます  作者: 不知火雫月
終章 神として
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165話 オカマ神の猛威3

 なんか面白い小説ないですかね?

 ゆっくりと近づいてくるオカマ神に騎士達の体は勝手に後ろに下がっていく。気持ちではわかっていなくとも、体だけは感じ取っているのだ。このオカマはヤバいと。


一度殴り、オカマ神から離れた拳聖は自分の殴った拳を見る。


一度殴っただけの筈が自分にダメージが入っている。それほどこいつの体は硬いというわけか。


「ほらほらどうしたのぉ?そんな攻撃じゃあ効かないわよ♡」


魔法、矢の雨を食らいながらもなんともないように歩く。攻撃している側から見れば悪魔に見えているだろう。


そんな状況を見た拳聖は魔力を解放し、突撃した。


「あら♡その眼は……今『狂戦士化』をつかってるわね。しかもあなたはそれを三段階もあるのね。面白くなってきたわん♡」


狂戦士となった拳聖は高速で動きながらオカマ神に拳を振るっていく。その姿に騎士達が攻撃を止め、支援する準備を始める。


「ほらほらもっと上げていかないと当たらないわよぉ♡」


オカマ神は当たれば少しはダメージが入る拳聖の拳をさばいていく。神にとっては人の攻撃などダメージはほとんど入らない。しかしこの人間はどうだ?時間がたつにつれてどんどんスピード、攻撃力が上がっている。


ヤバいわねぇ。ここまでいい男がいたならもっと早く手を出しておけばよかったわ♡


そして攻撃をさばいていると急激に拳聖のステータスが上昇した。拳聖の後ろを見てみると騎士達全員からの強化を受けていた。


「一対一でやるんじゃなかったのぉ?」


「俺の攻撃がさばかれてる時点で一対一は不利だとわかったのでな。これを見た部下が支援を決断したのだろう。だが支援を受けただけでほとんど一対一だ!」


支援により動きが速くなった拳聖の拳は全く強化すらしていないオカマ神に少しずつだがダメージをいれ始めた。


「まあ♡ならあたしも一段階上がるわよ♡」


攻撃が入り始めた拳聖はオカマ神の体を魔力でない何かが覆った瞬間、拳を振るっていた自分に先程よりもダメージが入り始めたことに気づく。


「くっ!ならば俺も一段階上げればいい『狂戦王化』!」


解放されていた魔力が色を帯び、赤い闘気のように揺らめく。眼は狂戦士化の時よりも赤く染まっている。


拳聖のステータスは現在、神獣の領域に足を踏み入れた。


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