163話 オカマ神の猛威1
これか書いてる時に段々鳥肌が……
オカマってこんな感じでいいんだっけ?
龍神に約三千万キロ近く飛ばされたオカマ神。飛ばされている間に失くなっていた腕を治し、生きている者達を探していた。
「もう!なんで国があったところが消えて魔境になってるのよ~。それも五つあるとか信じらんない!」
おネエ声で叫びながら辺りを見渡していく。
「あらん?魔境のど真ん中に人が集まってるわ。うふっ♡それもいい男♡」
その中にひときわ強い魔力を放つ男を見つけると、空中を蹴り急降下していく。
接近に気づいた騎士のような姿をした者達が危険を感じたのか武器を構え、目をつけた男の周りを守りで固めた。
ズドン!
砂煙がまい、落ちてきた敵が見えない中で騎士達は気を緩めない。
「何してるのかしら~?この場所は神の怒りに触れて消された国があったところよねん?」
相手がおネエだとわかると一気に気を引き締める騎士達。
「なぜその事を知っている?その話は国の上層部しか知らないはずだ!」
ど真ん中にいた男が叫ぶ。五つの国が消されたが、小国は大量にある。その国々の上層部にだけ神々からの神託が降りていた。その重要な話を知っているのはおかしい。それどころかその情報を知っている人物が一人で要るわけがない。
「威勢がいいわねぇ♡特別に教えてあげるけど~、あたし神だから知ってるのよん♡」
「神だと?そんな馬鹿な。神がこんな下界にいるはずがないだろう」
「それがいるよねぇ。神樹のあるところに行けばわかるわぁ。そこには神の里に認定されるところがあるから♡」
「神の里?それは神話上の話のはずだ!」
「嘘じゃないわよん。なんなら誰か鑑定でもしてみたらいいじゃない~。騎士達に守られている戦王国の赤眼の拳聖ちゃん♡」
「なっ!?」
赤眼の拳聖、そう言われた男は困惑の表情を浮かべた。だがすぐに元の表情に戻る。
その名を知っている騎士達は警戒レベルを上げ、いつでも攻撃できる状態でいる。
「………残念ながらこの俺でもそのステータスを見ることは出来ないな。何者なんだお前は」
「だから神だと言ってるじゃない。それも万といる神の中でも数少ない美神よん♡」