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絶望した化け物は危険区域に住み着きます  作者: 不知火雫月
終章 神として
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160話 緊急事態(襲来)1

 最近ずっと眠いことが多くなってきた……

目を覚ます方法はありますかね?

「あらん?レンちゃんじゃないの~。いい男になってるじゃな~い!」


澪達は身の危険を感じたのかレンの後ろに隠れる。ラグナはレンの隣で威嚇している。


なぜこんなことになったのか少し時を遡る。




約二十分前、神の里に認定されるかもしれないこの場所でそれぞれの神の能力が使いやすくなる場所、例えば水神だったら泉、火神だったら火山や火のある場所、精霊神だったら精霊の好む場所をといった風に作っていた。


しかし問題が発生。


地神が居やすい環境に作り替えていた頃、目の前に神力を異様に含む岩が出てきた。いや、岩が神石化しているといってもいいだろう。


ここに住もうとしている地神でも壊せない強度を誇る岩が邪魔して環境をうまく作り替えることが出来なくなっていた。


「この神力……感じたことがあるんだけど」


「なんでしょう、この身の危険を感じる異様な神力は」


体が警戒の悲鳴をあげる程の神力を放つ岩をレンは転移で飛ばすかどうかを考えていた。


「よし、転移で海に沈めよう」


「その方が良さそうだね。なんでこんなのがあるのか知らないけど、危険を感じる物は処分しないと」


そして嫌々ながらも岩に触れて転移させようかとした時―――


「うおりゃあああああ!」


空から叫ぶ声が聞こえ、見上げると水神が落ちてきていた。それもレンでも止められないスピードで。


ドゴーン!!


「あ」


落ちた先にあった岩に衝突している。砂煙を巻き起こしているため見えないが予想外のことに身体中から汗が止まらない。


澪達も直ぐ様レンの背後に回った。ラグナも警戒状態で睨んでいる。


「やっとでれたわん♡あらん?レンちゃんじゃないの~。いい男になってるじゃな~い!」


その言葉に体が硬直した。この神樹に神が初めて降臨した時と同じ声。まさかオカマ神が岩の中に入っていたとは誰も思わない。ましてや生きていた。


レンを見た瞬間舌なめずりをしたオカマ神が一歩ずつ近づいてくる。歩くたびになぜか地面が干からびていく。悲鳴をあげたくなるがオカマ神はその間にも近づいてくるためにできない。


「なんだ生きていたのか。しぶといやつだなぁ」


あの時と同じように声が聞こえてくる。振り向けばそこに元龍神が浮かんでいた。


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