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絶望した化け物は危険区域に住み着きます  作者: 不知火雫月
終章 神として
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158話 隠し事はバレます

 前回。

えげつないの作りますねぇ。一体何を想定して作ってるのやら。

「さて、今何作ってたか教えてもらってもいいかしら?」


上半身を起こされたレンは冷や汗をかく。


あの、み、澪さん?口調変わっちゃってますよ?


突然起きた澪達に戸惑いを隠せない中、澪の口調まで変わったことに混乱を覚える。他のメンバーの後ろには黒い靄も視認できるほどに怒っているらしい。しかもラグナ以外全員黒い笑顔を浮かべている。


「……」


こうなったら無言を貫いてやる!


「喋らなかったらどうなるかわかってますよね?」


あ、詰みだ。そう思ったがもう遅い。日葵は後ろからいつでも意識を奪えるように構えている。この部屋から出れないようにと未来達が結界、フィーラが転移の無効化、キリヒメによる弱体化をされている。


誰がどうみても逃げられないようには見えない。ましてや逃げようとは思えない。彼女達の気に触れるようなことがあれば何されるかわかったものでない。


ど、どうすれば!転移しようにもフィーラがレジストしてくる。抵抗したくても結界に阻まれているからできない。しかも弱体化されているんじゃあ勝つにも勝てない。


一対五、いやレンが本気を出しさえすれば勝てないわけではない。だが今の状況的に圧倒的に不利であり、ラグナはスカイ達によって回収(今回は食べ物で釣った)されている。そのため呼べずにいる。


「早く言わないと第一段階のお仕置きが始まるわよ?それでもいいならいいのだけれど」


待って、第一段階って何?そのお仕置きって何段階あるの!?


「わかった、わかったからそのお仕置きは止めて!」


「「「………チッ!」」」


今明らかに舌打ちした人いたよね?本当に何するつもりだったの!?


レンは澪達の圧に負けてしぶしぶ答える。



「―――なるほど。要するに神王界で対処できるようにと神器を作っていたと。なぜそれを言わないの?なぜ隠そうとしたの?」


「それは神器が化け物みたいに強かったためです。実は他にも作ろうとしてたのですが丁度出来上がった瞬間に起きてしまったようなので……」


「そう。じゃあなんで今も収納内で作っているのかしら?」


ば、バレてた!やばい、その戦う神の力に合った神器を作っていたことがバレるなんて………


「バレないとでも思ってたのかしら?レンの眷属になったのと嫁として認められたことで大体のことはわかるようになったの。要するに隠し事はできないってこと。それに女の勘は当たるのよ?」


プライバシーもくそもないな。結局隠し事をしても無駄だとしか言えないのか。


もう諦めるしかないと思った――――が扉が開き、救世主が入ってきた。その救世主はキラキラした目でパフェらしきものを持ってきた。


「主、ラグナが作った。どうぞ。それとおじいちゃんが神王様達から連絡が入ったって言ってた」


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