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絶望した化け物は危険区域に住み着きます  作者: 不知火雫月
終章 神として
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156話 神の里2

 前回。

主人公と変わりたい………

 これでは埒が明かないと思った直後、いなくなっていた筈のレイが満面の笑顔で視線の先に立っていた。


視線でどうにかしてくれと訴えるとレイは何かを察したのか知らないが、近づいてきてレンの肩に振れると転移で飛ばされた。


転移先の場所を見渡すとレンの部屋にあるベッドの目の前にいた。すると突然、ベッドの方へ引っ張られ倒れてしまう。


「えっ」


仰向けに倒された後、ライルとキリヒメに挟まれる形で拘束されてしまった。しかも厄介なのはキリヒメが作ったベッドということであり、いつもいる筈のラグナが不在ということだ。


魔王が来る前にキリヒメが作ったベッドは、ラグナとレンで消滅した場所を探索していた時にリニューアルされていた。それもご丁寧に前の効果の百倍の効果がついている。さらに言えばレンがここに寝た瞬間に力を寝ている間だけ封印、神眼の無効化されるように付与されている。


そのためレンは二人に両手両足を拘束されていることもあって口以外が動かない。しかも意識が朦朧としてきている。それでもなんとか声をだそうと振り絞る。


「ねぇ、どけて、くれない、かな?」


「「逃げるから駄目」」


駄目みたいだ。というか神王達に会うんだからこの状況をどうにかしないといけないし、いつか聞かないと駄目なのに………


「今日から一週間後に呼ばれるみたいだよ」


「そんなことよりこのまま意識を離してくれていいんだよ?」


なんで知ってるんだ?というより意識を離したら何かされるよね?目が狙ってる目だし。


だが意思とは反対にどんどん意識が薄れていく。ここにラグナがいればなんとかなった筈と考えたが呼ぶ力もでないためにそのまま意識を離した。


「寝た?」


「うん」


「なら皆を呼ぼっか。まさかラグナちゃんも賛同してくれるなんて思わなかったな」


実はラグナが浴衣姿になった時には念話でレンの話をしていた。ここ最近たまにしか寝ようとしなくなったことを心配した澪達が一番近くにいるラグナに調べてもらうと大分無理をしていることが発覚した。


その挙げ句、神王界に招待されていると聞き、強行手段をとることにした。そして今それが成功した。


「うまくいったみたいだね」


澪達が入ってくる。その中にはラグナの姿もある。


「中々寝ないと思ってはいましたが無理をしていらっしゃるとは思ってもいませんでした。つかれている素振りも見せずに今したので……」


スカイ達は申し訳なさそうにしている。だが彼女達でも気づけないほど表面に出さないレンはすごいと改めて思った澪達だった。


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