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絶望した化け物は危険区域に住み着きます  作者: 不知火雫月
終章 神として
156/213

155話 神の里1

 前回。

気づかれないまま死んでいく絶望………

「実はここを神の里と呼ぶことに決定したみたいじゃ」


元序列一位創造神が言う。


「神の里って何ですか?」


「それはな、神王様達が会議し、決定された土地のことを言うのじゃ。条件は神獣神霊が多くいる所であること、そこに住み着いている神々が二十を越えていること、リーダー的存在がいること、そして最後はそのリーダーが神王であることじゃな」


「それが揃ったから決定されたと?」


「そう言うことになる。あとレン、お主が神王界と呼ばれる場所に招待されておるのじゃ」


なんだろう……ものすごくいきたくない。ていうか嫌な予感がするから拒否していいかな?


「勿論拒否は無理じゃな。強制的に呼ばれるシステムになっておるのでな。逃げたところで無駄じゃ。まあ、誰かを連れていきたければ一人だけならいいと言っておった」


「じゃあラグナでいいかな」


「「「何で!?」」」


うおっ!びっくりした。ラグナを選んだのは他の神王に絡まれた時対処できるようになんだけど………


「もし神王の中に絡んでくるやつがいたら対処できるの?」


「「「………」」」


「決まりじゃな」


反論できずに黙ってしまった澪達はガックリと落ち込んだ。ついていきたくて仕方がなかったらしい。特にライルの落ち込み方がすごい。周りの空気が悲鳴を上げているかのように歪み、小竜巻をおこし始めた。


これは不味いと思った創造神はレンに目で指示を出す。その指示に従ってライルに近づいていく。


そして小竜巻を消し飛ばし、ライルを抱き締めた。


「連れていきたくないんじゃなくて、もし連れていった時にすぐに守れるかわからないからなんだ。絡んでこられても僕とラグナなら対処できるだろ?」


ライルはこくりと頷き周りの歪んだ空気を元に戻し、レンにぎゅっと抱き返した。


何分たったかわからないが一向にライルは離そうとしない。それどころか腕の力を強めている。それを見ている澪達の微笑ましいものを見ている表情から嫉妬が混ざった表情に変化してきていた。


そろそろ離さなければ何されるか想像も出来ないレンは優しくライルに離れるように言うが潤んだ目で上目遣いされた挙げ句弱々しく首を横に振られたために離すにも離せない状況になってしまった。


すると突然、背中に誰かが抱きついた。


「ずるい。私もいいですよね?」


「駄目なら拘束しますよ?」と圧力をかけてくる。慌ててラグナを探すがすでに澪達によって連れていかれた後だった。周りには誰一人いない。


この時、ラグナはまだ着たことのない服をキラキラした目で見ている最中だった。


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