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絶望した化け物は危険区域に住み着きます  作者: 不知火雫月
一章 危険区域
15/213

15話 白虎化

 前回。

護衛よろしくお願いします。

出来ればお料理のほうも……。


「レン様、王宮で働きませんか?」


料理を食べ終わった直後にまさかの勧誘。だが誘いに乗る気はない。


「断る」


「そうですか」


泣きそうなんですけど!?断っただけで泣きそうになるのはおかしい。


「レン様って16歳ですよね?」


「そうだよ。ついでに私も16だよ」


「白虎様もですか。私もなんです。同年代の貴族は少なく、友達と言えるものもいません。なので同年代の方とここまで仲良くなれたのは奇跡に近いのです。私……姉には厄介払いされていてことがあるごとに死ぬかもしれないクエストや難題を押し付けられてるんです。今回の調査もなんです」


闇が深い。貴族以上の人達は闇を抱えている人が多いときくが王族もか。


「今の戦闘で私以上にレン様達が強いことがわかりました。それで勧誘させてもらいましたが」


なるほど……護衛兼料理係をしてほしかったと言うことなのか。


「それに王国では今、勇者召喚の儀式をしています。今日中に召喚されるでしょう」


ミオが来るな。森で待ち合わせてから危険区域に入る。これが俺の目標だ。危険区域に入ってしまえばほとんど人が一瞬で殺されてしまうほど強い魔物がいて普通の人は立ち入れない。まず寝ることもできないし生きていけないはずだ。だが僕とライルは違う。生きていける。


「マヤ、王国に戻ったら勇者の目の前でレンが待っていると言ってくれ」


「何故です?」


「それで反応したら接触してくるはずだ。そしたら王国から逃がしてもらえると助かる。」


「わかりました。それでは行きま『緊急事態です!』……え?」


突然女神様の声が聞こえた。


『レンさん急いでください。16日後と言いましたが10日後に早まりました。それに召喚される勇者は30人です。それでお気をつけて』


そして声が途切れた。


ずいぶん忙しそうな神様だ。それに早まったか。


「今のは何ですか?」


「女神様からの連絡だ。早まったと」


それにしても早めに行った方がいいことにはかわりない。急ぐか。


「少し離れてくれ」


レンは『収納』ですべて回収し、体に大量の魔力を流す。


イメージするのは白虎。『神・流転』には獣化の力もあった。白虎を強くのメージする。すると体の回りに風と雷が渦巻き始める。それもライルの時よりも激しく強力な風と雷が。風は可視化できるほど白く、雷は蒼い。ライルの時とは違う。風と雷が収まった頃には白銀の毛を纏った白虎、レン立っている。


「レンさん。流石です♥️」


「白虎様の進化後の姿……白銀の毛を持つ虎の神獣、白虎王です」


ライルは目をハートマークにしながら見ているが、マヤは震えながら喋る。


白虎王?神獣は進化出来るのか。



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