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絶望した化け物は危険区域に住み着きます  作者: 不知火雫月
三章 魔王襲来
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148話 消滅報告2

 前回。

殺さないならなにしてもいい。

怖い言葉ですね((( ;゜Д゜)))

「ほんとに消滅してる………というより崩れた後が残ってる」


消滅した国にレンとラグナが降り立つ。降り立った瞬間、灰のように崩れ去ったものがちょっとした衝撃で吹き飛ぶ。歩いただけで舞ってしまうため、仕方なく風で周辺を吹き飛ばし辺りを見渡す。


何もない。てか死体どころか魂自体がなくなってる。


一度隅々まで探知してみたがなにも見つけることはできなかった。レンの力をもってしてもこの場所をみていない限り再生するのは不可能。ましてや人の魂自体が消滅している時点で神ですら元通りにすることはできない。ゼロから作り出す以外では。


ただ全く同じように作ることは無理としか言えない。


「まぁ、後始末くらいしようかと思っただけだからいいんだけど」


そう呟くと遠くでラグナがレンを呼んでいた。


いつの間にいなくなったのかと探してみると一本の剣の周りを飛んでいた。


「剣?」



《呪剣・腐》

斬ったところを腐敗させる。その力を与えるかわりに殺戮衝動に意識が奪われる。



「名前の通りの効果だな。それに神にはそのデメリットは効かない」


突き刺さっていた剣を抜き、ラグナがいる逆の方向に軽く振る。


「あ、軽く振ったのに地面が割れちゃった」


レンでも見えないくらい深く斬ってしまい、腐敗を確認する所ではなくなってしまった。証拠隠滅として斬った場所を元通りにしようと手をかざした、がレンは断面が腐敗していることに気がつく。


「なるほど、斬った場所が腐敗………普通に使えるけど神には効かないから人とか専用だな」


確認し終えた所で元通りに戻した。そして剣を収納してすぐに違う国へと向かう。


すべての国を確認し終わると、呪いの中心部にあった物を取り出す。その数はアルト王国にあったものもあわせて五つ。


一つ目は先程使った腐敗する剣、二つ目は血が止まらなくなる槍、三つ目は斬った相手を殺戮の権化へと変える短剣、四つ目は装着した者の能力を二倍にするかわりに殺人鬼に変えるブレスレット、そして最後のはなぜかわからないが魂の抜けた美少女だった。


しかも胸にはぽっかりと穴が空いており、ちょうどラグナくらいの大きさだ。


「なぜ呪いの中心にあるんだよ……流れ的に装備品とかだろ、普通は……」


ふむ、呪いが凝縮された結果体が生成されてしまったと。生成された体は呪いが消えた状態になったしまった………一体何が起こったらそうなる?


疑問に頭を悩ませていると突然ラグナが少女の胸に自らはまりにいった。


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