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絶望した化け物は危険区域に住み着きます  作者: 不知火雫月
三章 魔王襲来
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147話 消滅報告1

 前回。

………うん。予定通り!(やべぇ!滅茶苦茶予定外!)

「国を消滅させてきました!」


ラーナが元気よく報告してくる。しかしここにいる皆の視線はラーナの持っている縄の先にくくりつけられた人たちだ。よく見ると表情が死んでいる。


「それはいいんだけど……その人達は?」


「あ、この人達は国の責任者のなかでもほとんど関係のない人達です。ただ鱗にかすり傷をつけるくらい優秀だったので使えるかな?と思いましてつれてきました!」


困るような困らないような?なんとも言えない気持ちになる。


いや、それよりもこの人達ラーナの鱗に傷をつけれたのか……ていうか何で少女しかいないのさ!?


そんなに男の人はダメだったの!?とツッコミそうになるが抑える。


「そっか、それよりこの人達はなんで死んだ顔してるの?」


「あぁ、それはですね………」


「どうしたの?なんで言わないのさ」


「えっと……なんというか、ちょっとやらかしてしまいまして………」


躊躇いながら喋る。仕方ないのでレインに目配せをして覗いてもらう。


「なるほど……呪いをかけて死ぬギリギリの所で治す、というのを繰り返しおこなった結果、心が完全に折れ死にかけた状態になってしまったということ。みたいですね」


レインの説明にラーナはビクビクしていた。


マジか……そこまでやったら魂自体に傷がついてるかもしれないじゃんか。


とりあえずラーナはスカイ達と一緒に先に家の方へと連行してもらう。その際、ラーナは必死に逃れようと全能力を駆使していたが呪いすらも弾かれながら連れていかれる。最後には絶望した表情で叫びながら消えていった。


いなくなったところで死んだ表情をしている少女達に近寄る。反応はない。


すぐに生命神の能力を使い精神的、体力的に回復させる。


「………あれ?私は何を………」


どうやら戻ってきてくれたようだ。


「大丈夫?何されたか覚えてるかな?」


「あ、あなたは?」


やっぱりそこからかと思いながらレンは説明していく。自分が神で周りにいる澪達も神だということを伝えると少女達は意識を失ってしまった。意識を取り戻した後にあのラーナ、魂呪竜はメイド達に先に連れていってもらったこと。殺さないなら何をしてもいいと言って送り出したということを伝えた。


その言葉に安心したのか、少女達は脱力した。記憶を覗いてみたが全員孤児で、無理矢理訓練された挙げ句戦闘に使われていたみたいだ。


今から向かうところは安全なところだと教えると皆ついていきたいと答える。


わかったと一言言って澪達に彼女達をお願いすると消滅報告をされた国へ向かった。


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