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絶望した化け物は危険区域に住み着きます  作者: 不知火雫月
三章 魔王襲来
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145話 彩愛1

 前回。

ラーナの頭の中→やった♪許可がもらえた。急いでいかないと……

「それじゃあ何でこんな大人数で来たか説明するよ」


創造神からのお願いと予言からこの人数が召喚されるということが分かっていたこと。『代償召喚』の力が強すぎたために創造神が作った物でも打ち消せなかった。その力をレンが完全に打ち消したこと。自分達全員が神であること。今彼女達が装備している(スカイ達は出している)物はここに来る時に何かあっても対処できるように作ったこと。レンの近くを浮遊しているのは意思をもった神器だということを説明した。


その説明の際に自分が序列一位の神で様々な種族の力を持っているということも説明したら、先程のラーナに見せた黄金の鱗を肌に出現させたのと、ずっと精霊達がお腹の辺りにしがみついているのを見て納得してくれた。


「助けに来たのはいいんだけど、これからどうしたい?」


彩愛は悩む。これからは自由なのだ。この世界を冒険することも可能であり、元の世界に戻ることもできる。


だが今考えたのにはデメリットがある。

一つ目は、一人で行動するのには無理があり、元々料理以外はからっきしで、他は何をやっても絶望的だったこと。

二つ目は、元の世界に戻ったとしても自分の記憶は他人から消えていて、一人ですべてをやらなきゃいけないこと。一つ目からして無理だ。


なので三つ目を選んだ。


「私も連れってくれませんか?」


「いいよ」


彩愛はレンが答えると思っていたのか、澪が答えたことに驚いていた。


「その前にレン、ちょっと離れて耳を塞いでて。少し話したいことがあるから」


言われた通りに離れて耳を塞ぐ。それから数分間話し合いをしていた。遠目からでも分かるくらいに彩愛の顔が真っ赤になっているのは見えたが何を話していたのか知らない。しかし霊力の動きからして怒っているのではなく恥ずかしがっているのだとわかったので安心する。


疑問に思ったのは全員がこちらを何度もチラチラと見ていたことだ。それがなければ何を話していても別によかったのだが、澪達がこちらを見たときに満面の笑顔を向けてきたのが逆に何かを企んでいるのではと考えてしまう。


話し終わったのかスカイ達が気づくとレンの斜め後ろに控えていた。これだけはなれないなと苦笑いをしながら耳から手を離した。


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