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絶望した化け物は危険区域に住み着きます  作者: 不知火雫月
三章 魔王襲来
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144話 消滅2

 前回。

………書くことがなくなってきた。

 放たれた息吹が王達の後ろにあった壁を巻き込む。この息吹には今纏っている呪いの十倍は濃い。体を呪うだけでなく魂自体を呪うほどの強さを誇るため、直接食らった王達は一溜りもない。


だが、息吹を放っている状態でもレン達は一切影響を受けていない。進化したことによってコントロールが効くようになったようだ。過去の戦いを見たレンは進化の影響が強かったのだと思う。


「はい、終了~。後ちょっとだけ呪いの濃度あげよっかな」


軽い口調でそう言っているが、先程まで息吹を浴びていた場所は消えていた。王達の姿まで消えている。勇者の耐性でさえも貫通する息吹は浴びた場所を腐らせてしまっていた。壁に大穴を開けただけでなく、結界のように城下町まで覆っていた呪いまで貫通している。


通った場所に過大な被害を与えているのを見て何かが頭をよぎった。そしてすぐに行動に移そうと飛んでいる真下の呪いを完全に消し、澪達が降りるよりも先に降りた。


「あれれ?呪いが消えちゃってる。もしかして君が消したの?」


驚いた表情でレンを見た。


「そうだよ。ちょっと話したいことがあるんだけどいいかな」


「いいよ~、マヤちゃんを助けてくれた人みたいだから。だけどちょっと待ってね~」


レンが頷くのを見たあと一気に魔力(呪い)を解放した。レン達を巻き込まないようにコントロールしながら。


数秒間辺りが紫色の呪いに染まった後、王宮、城下町、呪いに覆われた中にいた生き物すべてが消え去った。正確には崩れ落ちた。


「よし、それでなに~?」


終わってすぐにレンのところまで歩いていく。辺りを侵食していた呪いは消え去っていた。崩れ落ちるのと同時に解除したらしい。


「名前がないから不便だなぁと思ったからマヤにつけてもら」「いいよ~」


まさかの即答。地面に足をつけたマヤはこの話を聞いていたのかすぐに魂呪竜に名前をつけた。"ラーナ"、と。


ラーナと名前をつけてもらった瞬間マヤに抱きつき、喜んでいた。


「あ、いい忘れてたんだけど、この鱗みてなにか分かる?」


「ん~…………黄金覇龍様!?」


驚いたのか効いたことのないような声を出してレンの方へと移動した。


「御目にかかれるなんて光栄です!それと復讐が終わったら弟子にしてください!」


手を捕まれそう言われる。いきなりすぎて困惑してしまったがすぐに理解し「僕でよければ」と約束した。


約束した直後、「急いで復讐を終わらせて来ますから待っててくださいね!」と言い、走っていった。


四つの国が同時に消滅したと創造神から連絡がくることになるのは今から約数時間後。


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