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絶望した化け物は危険区域に住み着きます  作者: 不知火雫月
三章 魔王襲来
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139話 マヤの怒り1

 前回。

やっちゃったよ、ダメだよ怒らせちゃあ。

 吹き飛ばされた王は女の勇者へと突っ込み、悲鳴をあげられた挙げ句強化された手でビンタを食らっている。


騎士達が慌てて助けに動いている。ビンタした勇者は自分の体を抱き締めながら震えていた。魔力の動きからわかるが、相当嫌われているようだ。


「ど、どういうつもりなのかしら?いきなり現れてお父様をぶつなんて」


今まで黙っていた第一王女が喋りだす。


「……?」


「とぼけるのはやめてください。なぜぶったのか聞いているのです!」


「え、誰?」


マヤは今喋っている女性が誰だかわかっていなかった。


「あなたの姉です!なぜ肉親がわからない!」


そう言われてやっと理解したのか驚いた顔で王女を見た。あまりにも痩せ細っているため気付かなかったのだ。


それを見た王女は怒りを露にする。


「それよりなぜ生きているの!?死んでくれた方がよかったのに!」


王宮にいたすべての人がいるなかで叫んだ。周囲にいた人達も離れていく。だがそれには気付かない。


王女が言った直後、王宮が揺れ始めた。しかも壁にヒビが無数に入るほどの揺れが。


「やっと吐きましたね。この時をどれだけ待ち望んだことか……」


マヤがレンに向かって歩きだす。


「小さいときからですね。私が十歳の頃、剣を持つようになってすぐに冒険者にさせられ、無理矢理強制依頼をさせられた。何度死ぬのを覚悟したか分かりますか?数えるのも嫌になるほどですよ。あなたは耐えられますか?」


レンの目の前で止まり、くるりと後ろを向く。それと同時に揺れが強くなる。揺れの原因がレンの感知に引っ掛かった。


レンの周りにいたメンバーは気付き始める。マヤが何をしたのか察した表情をしながらレンに近づく。


近づいてきた澪達と空へと飛ぶ。一応のためマヤにバフをかけると念話で「ありがとう」と言われる。


「まぁいいです。舞台は整いました。さあ祭りの始まりです。精々足掻いてください、泣きわめいてください!」


言い終わるとマヤの近くの地面から巨大な魂が出てきた。



《名前》カースドラゴン

《種族》呪竜

《ジョブ》狂戦士

Lv575


体力 1000000

魔力 1000000

筋力 1000000

忍耐 1000000

俊敏 1000000

精神力 1000000


《固有スキル》

憤怒 呪操作 全攻撃耐性


《スキル》

感知LvMax


《アクティブスキル》

闘技LvMax


《魔法》

邪魔法



解説するとこの呪竜は王宮の地下に封印されていたらしい。怒りがつもりに積もったまま残っていた魂を見つけたマヤは、魂魄神の力で呼んできたようだ。そして体を自体も瞬間的に作り上げた。それもレンが調べた倍以上の力を持った状態で。


どうやらマヤは相当怒っているみたいだ。


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