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絶望した化け物は危険区域に住み着きます  作者: 不知火雫月
三章 魔王襲来
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136話 優秀

 前回。

ペット化が進んできそう……

「……なにこれ」


起きてみると周囲に澪達が転がっている。下を向けばお腹辺りにラグナがすり寄っている。ライルは横でまだ寝ていた。


「ラグナ、もしかして寝ているときに何かをしようとした澪達を止めてくれたのか?」


返事をするようにパッと淡く光った。よくみると紫だった色が少しだけ赤が混じったような色に変わっている。


もしかしたら魔力とかを吸い続けると色が変わっていくのか?


疑問に思ったのでラグナに向けて魔力、霊力、神力を半分ずつ吸収させてみた。大量の魔力などが急にレンから送られてきたことに驚いたのか一度強く光ったが、すぐに吸収の方に力を入れたらしくあっという間に吸収された。


ラグナの色は真っ赤になった後、黄緑色へと変化した。吸った分だけ変わっていくのかもしれない。



《神覇玉 ラグナ》

レン自身の魔力、霊力、神力を極限まで凝縮されてできた神玉。レンのすべての武器にこの神玉が変形する。

『ステータス百倍』『スキル効果百倍』『魔法効果百倍』『全適応』『未来予知』『自動神域展開』『自動追尾』『自動修復』『任意増殖』『無限吸収』『破滅』『虚無』『不壊』『神王殺し』『神王覇気』『任意変形』『浮遊』『無効破壊』『完全反射』『自動攻撃』『意思持ち』『全神魔法』『無限袋』『全知』


内包されている魔力量、霊力量、神力量はレンと同じ。どこまで吸収出来るかは謎。



「すご………」


スキルが増えていた。それだけでなく自分と同じ量の魔力、霊力、神力が内包されているようだ。意思も持っているため、実質レンが二人いるのと同じ感覚だ。


「ゆ、油断しました………ラグナが近くにいたなんて………」


「てっきりどこかに飛んでいったのかと思ってたのに………」


ラグナがお腹辺りにいたことに気付いてなかったらしい。『全適応』の中に隠密などのスキルがあった。多分それで気付かなかったのだろう。


ここまで優秀だとは思っていなかったレンは、ラグナを優しく撫でながら魔力などを微量に送った。


それが気持ちいいのか淡く光りながらお腹にグリグリと押し付けてきた。それを見た澪達(寝ているライルを除く)は羨ましそうにそれを見ていた。


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