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絶望した化け物は危険区域に住み着きます  作者: 不知火雫月
三章 魔王襲来
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135話 神覇玉(ペット?)

 前回。

下手したら攻撃されただけで勝てそうですね……

 日葵が力尽きたように倒れた後、神覇玉はレンの周りを飛び回っていた。時にはレンの胸に飛び込みグリグリと押し付けてきたり、そのままの状態で魔力、霊力、神力をちょっとずつ吸ってみたりと好き勝手に動いている。


「ストップ」


レンが神覇玉に言うとピタッと動きを止める。


「動いていいよ」


そう言うとまた動き始める。もしかしたらと思い、念話で澪にお願いしてみる。


「神覇玉―――ラグナちゃん。ストップ」


するとラグナは方向転換し、澪に向かって飛んでいく。


「えっ、ちょっ、まっ………ぐふぅ!?」


真っ直ぐ澪のお腹に直撃した。急いでラグナを離しすと何もなかったかのように周りを飛び始める。


お腹に直撃を食らった澪は悶絶していた。よくみると魔力と神力が一割をきっていた。どうやらぶつかったと同時に吸い取ったようだ。


「神覇ぎょ―――ぐえぇ!?」


レンがラグナを神覇玉と呼ぼうとした直後胸に衝撃波をぶつけられた。


まさか、神覇玉と呼ばれるのが嫌なのか?


「なぁ、ラグナって呼んでほしいのか?」


聞くと紫色の球体、ラグナが淡く光った。呼んでほしいらしい。


「大丈夫?」


少し離れていたところで見ていたライルが心配そうに近づいてきた。そしてレンに触れようとした途端、ラグナがライルの魔力、神力を吸いとる。


いきなり吸われたライルはレンの方へと倒れる。それを見たラグナが慌てたように動き始める。


「ラグナ、別に今のは吸わなくてもよかったんじゃないのか?」


そう言われたラグナはシュンとしたように空中で動きを止めた。レンが手を出すとそこに降りてくる。


「次はダメだぞ?」


ラグナが淡く光る。それをみてレンはニコッと笑った後、力の入っていないライルを抱き上げる。


抱き上げられた本人は満面の笑顔を浮かべながらレンに額を押し付けた。


「あとは彩愛って人に渡すだけだから終わりかな。よし、これでないとは思うけど勇者に傷つけられるようなことはなくなったはずだし少し寝るか」


レンは家に転移し、ライルを寝かせた後すぐにベッドに横になる。すると疲れが蓄積されていたのか眠気が襲ってきたためそのまま目を閉じた。


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