131話 神々の怒りと騒ぎ3
前回。
龍神の威厳が……
「皆揃ったな?では話すとしよう」
創造神が見渡し揃ったことを確認してから喋り始める。
「まずは澪達三人に聞くが仲の良かった少女はおらんかったか?」
「仲の良かった少女?」
「言い方が悪かったか……なら自分に合っていない戦い方をしていた少女と言えば分かるかの?」
「……ああ!いたいた!それでその子になにかあった?」
日葵が反応したと同時に澪と未来も思い出した。
「実はこれを見て貰えれば分かると思うんじゃが……」
※
《名前》佐崎彩愛
《種族》精霊姫
《ジョブ》精霊姫
Lv170
体力 30000
霊力 ∞
筋力 20000
忍耐 1700000
俊敏 500000
精神力 8000000
《固有スキル》
看破の魔眼 神の直感力 精霊姫 代償召喚
《スキル》
隠蔽LvMax 武術LvMax 感知LvMax 体術LvMax 料理LvMax
《アクティブスキル》
闘技LvMax 魔拳LvMax
《魔法》
精霊魔法LvMax
《加護》
精霊神の加護LvMax
※
「見たと思うがこの子は最初から、元々の世界で精霊姫として産まれてきたのじゃ。お主らが言う地球という場所じゃな。その場所には精霊は住んでおらず、魔力もない。そのせいかこの子、彩愛は自分が精霊だったことすら知らなかった。この世界に来たことで自らの存在を知り、人でないことに気づいてしまった。今もこの子は隠し続けておる」
澪達三人は驚き、なぜ気づいてあげられなかったのかと後悔した。
「そしてこの子は今から数日後くらいかの?レン達とそこに控えておるメイドの長達を『代償召喚』というスキルで召喚することが分かった。しかしこの召喚は自分自身を召喚した相手に渡すという、一言で言えば生け贄のようなものじゃ」
「ストップ!私の可愛い眷族が生け贄ってどういうことよ!何で止めないの!」
「まあ慌てるでない。それに気づいた儂は精霊達にしかわからない『代償召喚』の代わりの物を作り、王宮に隠した。それに気づいた彩愛はそれを入手し召喚するじゃろう。じゃが儂の作った物でも『代償召喚』の効果を打ち消せぬのじゃ。そこで頼みたいことがある」
創造神の顔が引き締まる。怒りが伝わるほど神力が漏れだすのにレンは気づく。
「レンよ、あの地獄のような国から助け出してあげてくれんか。儂の予言では馬鹿どもがお主らを襲うじゃろう。じゃが儂らも手を貸すがそれでもほんの少ししか力を貸す事が出来ん。それだけでなく『代償召喚』の打ち消せなかった部分をレンに消してほしい。これはお主がどんな選択をしようと儂らは何も言わん。どうかお願いしたい!」
創造神がテーブルに強く額を打ち付けるように頭を下げた。それと同時に精霊神達も同じように頭を下げる。
「……わかりました」