130話 神々の怒りと騒ぎ2
前回。
そんなに騒いだらそりゃばれますよ……
神々はいつからいたのかわからない四人のメイドを見つめる。
「質問ですが、何をしていらっしゃったのですか?返答次第では相応の対応をさせていただきます」
スカイの言葉には相手を威圧するほどの魔力が込められている。それを感じ取った龍神は転移で逃げようと試みたが、打ち消されてしまい不発で終わる。
打ち消されてしまった龍神は、魔力を溜めるのに0.1秒にも満たない自分の転移を難なく止めただけでなく、それに気づいたことに絶句した。
「なぜ逃げようとしたのです?」
冷たい声が龍神に突き刺さる。
「………」
「喋らないということは私達の主に何か関わることだと見てよろしいようですね」
ひっ!と龍神は逃げるように後退りする。暗黒覇龍でもあるはずの龍神が後ずさるほどの龍なのかと創造神達は驚き、スカイを観察するように見る。
※
《名前》スカイ
《種族》天空龍神
《ジョブ》メイド神 レンの眷族
Lv error
体力 ∞
魔力 ∞
神力 ∞
筋力 ∞
忍耐 ∞
俊敏 ∞
精神力 ∞
《固有特殊スキル》
不老不死 天空龍神 メイド神 破壊神眼 観察神眼
《固有スキル》
五感神化LvMax 清掃・極
《スキル》
第六感
《アクティブスキル》
闘技LvMax 魔拳LvMax 臨界突破LvMax 投擲LvMax
《魔法》
神聖魔法LvMax 時空魔法LvMax
《加護》
終焉神王の寵愛LvMax 龍神王の加護LvMax
※
スカイのステータスを見た創造神は、龍神が負ける要素がないと思ったがスキル構成を見て神眼があることに気づいて先程の考えを訂正した。
龍神はすでに壁まで逃げていた。何度も転移をしようとしていたがことごとく破壊神眼で壊されていく。
これではまずいと思った精霊神が動こうとした。
「何やってんの?」
メイド達同様音もなく、気づかれることなく入ってきていた人物を見て創造神達はホッとする。
龍神は助けを求めてレンに近づこうとしたが目の前に移動してきたスカイによって捕まった。
「何をしていたかは何となくわかるけど何も言わずに来ないでほしいかな。説明が行き渡らないことがあるからさ」
レンは苦笑いしながらそう言う。そして周囲にはいつの間にかスカイ達が控えていた。
「怒りが駄々漏れだったから分かったけど、何で怒ってたのか教えて貰えるかな?うちの者達が何事かって今外にきちゃってるから出来れば皆の前で」
そう言ってレンは創造神を見つめた。
「……いずれは話すつもりじゃったからのぅ。いいじゃろう、外で話そう」