124話 勇者(日記)1
二話くらいこれからよく出ることになる勇者の日記編になります。名前はでませんが……(決まってないだけ)
私が今日まで書いた日記を少しだけ話します。
今から一ヶ月以上も前にいなくなった澪達四人の話からだ。いなくなってすぐに逃げ帰ってきた私達は恐怖から部屋へと引きこもった。
あんな化け物がいると思わなかったのと、挑んでも瞬殺されてしまうとわかってしまった。私のジョブは精霊姫。鑑定の上位互換の看破の魔眼を持った勇者だ。あってすぐに好奇心で見てしまった。他の人も見れる人は見たのだろう。私以外の鑑定持ちはステータスどころか全てが?で埋まっていたことから化け物だと逃げたのだ。
しかし私は違った。見えたのだ。その人物のステータスが、スキルが。種族だけは見れなかったがステータスを見たとき思った。次元が違う、けれどこの人は魔王でも何でもない。ただ元々流れていた血の覚醒者、先祖返りなのだと直感が騒いだ。
頭に浮かんだ血の覚醒者という言葉は私が好んで読んでいた王宮書庫から持ってきた本で見つけたから浮かんだが、その途中で派遣されてしまったちめ読めていながった。
帰ってすぐに本を開き途中から読む。分かったのは血の覚醒は混血種という種族でのみ起こるものだという。しかも一パーセントと低く、ほとんどが消滅するらしい。しかし、奇跡的に覚醒したものは神と至る力を得るようだ。
私には固有スキルが四つある。一つは『看破の魔眼』だ。他は『神の直感力』という自分に迫ってくる危機など様々な事がわかるというスキル、『精霊姫』という精霊に好かれやすく力も頼めば力を貸してくれるスキル、『代償召喚』という召喚した相手にあった自分自身の何かを代償として渡すスキルだ。
なぜこれを書いたのかと聞かれれば、何となくとしか言えない。けど私の直感は書いていた方が後々役に立つだろうと言っていた。
今はよくダンジョンに入ってレベル上げをしている。けれども職業を皆には精霊姫ではなく戦闘鑑定士という珍しい職業だと言っている。騙すのは嫌ですが仕方がないと思っています。
精霊姫は人には絶対に就かない職業と本に書いてあったのです。言ってしまうと悪い人たちに悪用されてしまう可能性があると直感がいったからです。
そして現在では本当の勇者よりも強くなっている拳闘士の人が私によく、「代償召喚を使え」と無茶振りしてきます。ですが直感がいいます。まだ使うときではないと。精霊達もそう言っているくらいですからまだなんだと信じました。
精霊は嘘をつきません。見える人にはいたずらをしたりしますが、私は精霊姫です。何があっても私だけにはいたずらをすることなくら助けてくれる優しい子達です。