118話 魔王?2
前回。
不死鳥さん、あなたの娘さんは不死鳥さんが触れる前に殺されてしまうほどの力に目覚めてしまってますよ?
フィーラの神眼によって転移もできない中、逃げる方法を考えるがでてこない。レンは諦め両手を上げて降参のポーズをとる。
するとフィーラの表情が氷が溶けたように笑顔になる。
「じゃあ、魔王が来てしまう前に私に時間をとってもらいますね。澪達もいいですよね?」
「わかったから神眼を発動しようとしないでくれないかなぁ?無意識かわからないけど眼に神力が集まり始めてるから―――」
未来が指を鳴らし、フィーラの眼に集まってきていた神力を霧散させた。
※
《名前》加賀見未来
《種族》鉱嵐鳥神
《ジョブ》色欲神 レンの眷族
Lv error
体力 ∞
魔力 ∞
神力 ∞
筋力 ∞
忍耐 ∞
俊敏 ∞
精神力 ∞
《固有特殊スキル》
色欲神 守護神 鉱嵐鳥神 強制解除
《固有スキル》
衝撃波 完全記憶
《スキル》
隠蔽LvMax 感知LvMax 家事LvMax 料理LvMax 体術LvMax 剛脚LvMax 飛行LvMax
《アクティブスキル》
闘技LvMax 魔拳LvMax
《魔法》
神石魔法LvMax 神域魔法LvMax
《加護》
守護神王の加護LvMax 聖神王の加護LvMax 終焉神王の寵愛LvMax
※
なるほど、強制解除でフィーラの眼に集まってきていた神力を霧散させたのか。しかも強制だから眼に見えている場所に集まってきている魔力、霊力、神力は解除できるし、魔法なら不意討ちじゃなきゃ未来にはきかないみたいだ。
厄介かつ頼もしいという感情で一杯だったがそれどころじゃない。未来達がレイの転移で家からいなくなった。そのことによりフィーラのストッパーが外れてしまった。
フィーラは澪達がいなくなったと同時に、レンの胸に突撃してベッドに倒す。
「ぎゅっと抱き締めながら撫でて!」
上目遣いでレンを見ながら言う。正直言ってあざとすぎる。只でさえ澪達は美少女だというのにこんなことされれば無視するのは心に響く。
しょうがないと思いながらフィーラの言った通りにする。するとフィーラも抱きついて胸にすりすりと頬擦りし始めた。
たまに「このまま襲ってしまいたい……」とか小さな声で言っていたが本人は聞こえていないと思っているらしくレンは聞かなかったことにした。