113話 魅了耐性重ね掛け
前回。
一人で寝せる気ないよね?
皆が起きた後、一応のため事情を聞いた。ほとんどライルと同じことを言っていたが、一人一人の考えが全く違かった。
聞きたくなかったが、満面の笑顔で話始めるので澪から順に聞いていった。なんと一人一時間も使って喋ったため気づけばお昼を過ぎていた。澪達が起きたのは五時だ。
全員で遅いお昼の準備をしようとキッチンまで行くと明らかに変化していることに気づく。
「なんでキッチンに置いてあった物が全部ハートマークがついてるの?」
それよりもハートマークは意味があるのか?と疑問が浮かぶ。
※
《ハートマーク入り調理器具》
レンが触れると魅了耐性が半減する。このハートマークは澪達の魔力、霊力が込められた証拠。スキル《レン特効》を料理に付与する。
※
隠す気ないよね?というより本気で落としに来てる……これは逃げられないな。
レンは諦めて調理器具に触れる。
本当に耐性が半減した。レジスト出来なかったところを見ると調理器具事態に特効がついてるのは確実と考えてもいい。油断できないな。
その時気づいていなかった。調理器具を長く触れすぎたり、違う器具に触れると重ね掛けされることを。
そんなことに気づかずに数個、長い時間触れてしまう。しかも食器にもついており、完全にレンに襲わせるようにしようとしているようだ。
「ねぇ、耐性が滅茶苦茶下がってるんだけど……」
「その付与をしてくれたのは日葵ちゃんなんだ」
その言葉にレンは、その場から一瞬にして飛び退く。そしてすぐに日葵がいるはずの場所を見る、がいなかった。
「―――どこにいくの?」
後ろから甘い声が聞こえ振り向くと、『魅了』を発動した状態の日葵が立っていた。
しまった……今……魅了耐性が下がってるんだった……
体から力が抜けて意識が飛ぶ寸前で日葵のステータスを見た。
※
《名前》大里日葵
《種族》暗滅兎神
《ジョブ》強欲神 レンの眷族
Lv error
体力 ∞
魔力 ∞
霊力 ∞
筋力 ∞
忍耐 ∞
俊敏 ∞
精神力 ∞
《固有特殊スキル》
強欲神 暗殺神 暗滅兎神 精霊神
《固有スキル》
不可視の一撃 神速
《スキル》
短剣術Lv8 感知LvMax 料理LvMax 体術LvMax 剛脚LvMax
《アクティブスキル》
闘技LvMax 魔拳LvMax 臨界突破LvMax
《魔法》
大海魔法LvMax 烈風魔法LvMax 暗黒魔法LvMax 神強化魔法LvMax
《加護》
暗殺神王の加護LvMax 終焉神王の寵愛LvMax 霊獣神王の加護LvMax
※
レンがもう手遅れだったのかと思った瞬間、意識が途切れた。