11話 戦闘
前回。
何か巻き込まれた。王家のお姫様じゃないすか。見殺しにしたら大変なことになりそうだ。
「チガウヤツニナッテル。アノフタリハ、ドコイッタ」
喋る魔物ときましたか。
「逃がしました。ですが追わせません」
強気ですな。ステータスまだ見てないが強いだろこいつ。
「そう言えばランク何?」
「言ってませんでしたね。まだBランクです」
え、それってやばくね。Aランクで無傷とはいかない魔物だろう?この子一人じゃ確実に負けるわ。だって『森羅万象』と『感知』両方使ってるけどゴブリン100以上いるもん。
「ナラオマエラヲコロシテオウ」
ゴブリンキングが指示を出してゴブリンを動かす。
※
《名前》無し
《種族》ゴブリンキング
《ジョブ》ゴブリンの王
Lv56
体力 85000
魔力 36000
筋力 13000
忍耐 10000
俊敏 5000
精神力 370
《スキル》
剣術Lv5 体術Lv5 指揮Lv3 統率Lv4
《アクティブスキル》
闘技Lv3 剣技Lv4
《魔法》
土魔法Lv5
※
……うん。普通にこの子じゃ無理。多分だけどAランク冒険者が複数で戦っても無傷とはいかないってことだろ。
「あなた達は隙を見て逃げてください。『王家の盾』『身体強化』」
自分に聖魔法と強化魔法の複合魔法と強化魔法をかけると突っ込んでいく。
「切り裂け『風乱水刃』」
水刃が風に巻き込まれながらゴブリンキングへ飛んでいく。
「いいねそれ。『風乱水刃』」
レンも再現して向かってきているゴブリン達に飛ばしていく。
「なんで出来るんですか!?私のオリジナルですよ!」
再現できることに驚いたらしい。
その間にもぶつかったゴブリン達は切り裂かれていくが、ゴブリンキングは皮膚が少し切り裂かれるだけで微動だにしなかった。
「ソレダケカ、ナライカセテモラウ。ツチノチカラヨ、ワガ剣トナリテ、テキヲウテ『土剣』」
ゴブリンキングは土魔法で剣を作り斬りかかる。
マヤは水魔法『水弾』を剣にあてて壊す。
「コレデハダメカ。イシノチカラヨ、ワガ剣トナリテ、テキヲウテ『石剣』」
石の剣を作り出し飛んでくる『水弾』を消していく。水の対応方法を知っていたらしい。
「ライル、殺っちゃえ」
「はい♪」
マヤに怪我をさせたら面倒なことになると考え、レンはライルにゴブリンキングを撃つように指示を出す。指示を出しながらも向かってくるゴブリンをゴブリンキングから再現した『石剣』で屠っていく。すでに50匹目を倒していた。
ライルは人化を解き、もとの姿に戻る。
「あなたは白虎!?神獣様が何でここに!?」
マヤは驚いて動きを止めてしまった。ライルはすぐさまマヤを咥え、ゴブリンがいないところにおろす。
※
《名前》ライル
《種族》白虎
《ジョブ》巫女
Lv15
体力 10000
魔力 480000
神力 1000
筋力 30000
忍耐 70000
俊敏 60000
精神力 90000
《固有スキル》
未来予知 看破 神速
《スキル》
体術Lv6 拳術Lv3 感知Lv4 人化LvMax 聴覚強化LvMax 裁縫LvMax 家事LvMax
《アクティブスキル》
闘技Lv4 魔拳Lv2 臨界突破Lv3
《魔法》
嵐魔法Lv2
《加護》
獣神の加護LvMax
※
人化している時の10倍になるのか。未だにマヤは硬直してるのかよ。精神力仕事してないぞ。