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絶望した化け物は危険区域に住み着きます  作者: 不知火雫月
二章 開拓
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108話 強制混浴

前回。

温泉っていいですよねぇー。

「どうしてこんなことになったんだ……」


「もう諦めて楽しんじゃったらいいんじゃないの?」


「そんなこと言われてもさぁ」


今温泉に入っている。一人で入ったのに、何故か澪達まで途中から入ってきたのだ。水着すら着ていない生まれたままの姿で。


ここから出ればいいんじゃないかって?そんなこと何度試しても無駄だったんだよ……だって澪達だよ?絶対に逃げられないように対策してくるに決まってるでしょ。こんなところでスキルなんか使ったら怪我させちゃうし、なにも出来ないんだよ。


澪達は入る前に、結界を張っていた。一人一人の結界に酷似した魔法を合わせ、レンでもすぐには壊せない、壊しても元通りに戻る結界を張っている。


これにはどうしようもなく、捕まらないよう逃げ回っていた。しかし日葵の暗殺者としての能力に気づかず呆気なく捕まった。


だって足がつく瞬間に抱きつかれるとか逃げられるわけないじゃん……無理矢理逃げようとすれば怪我させてしまう恐れがあるし。


そして今は日葵とキリヒメに両腕をがっしりと抱き締められ動けない。


「当たってますが……」


「「当ててるんですよ♪」」


ダメだ。この人たち本気で逃がさない気だ。温泉の真ん中でこんなことされてるのに澪達はそれを囲むようにして使っている。どうしよう。


誰か助けてくれと思っていると……


「あ、お姉様方とレン様ではありませんか!」


レンが恐怖したファンクラブの女神、少女達が入り込んできた。


「どうやって入ったの?」


結界があるのにどうやって?と疑問に思ってしまう。仕方ないことだ。レンでさえすぐには壊せなかったくらいのもののはずなのに、入ってきているのだから。


「あぁ、転移出来ないようになってましたね。ですが私達のお姉様方とレン様に対する愛の力で破って見せましたの!すぐに修復してしまうので開けたら全力で走って入りました」


「音がしなかったのは私が音神だからなのです!」


ファンクラブのメンバーがハイスペック過ぎて言葉が出なくなるレン。澪達は何故か意気投合していた。もう逃げ場なんてないのでは?と思ってしまったレンはため息をはいた。


「そんなことより上がっていいか」「ダメですよ」「そうですか……」


海神達と話がしたかったレンはもう一度ため息をついて、上まで覆っている結界を見た。


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