107話 帰宅からの増築+温泉
前回。
ファンクラブって怖いと思いませんか?もし知らぬ間に出来てたら恐怖しかないです……
それからレンは地上へ行きたい神々を集め、ルールを決めた。
一つは何かをするときは必ずレンに伝える。
一つはだらけてなにもしないというのはダメ。もしそのようなことが何度も続いたら神界に強制転移させる。
最後はの一つは……暴走しないことだ。
必ずといっていいほど地上に降りた神は好奇心で暴走するらしい。なので先に釘を指しておく。
説明が終わると、レンは地上に行くメンバーをつれて転移した。
そして、厄介事はすぐにやって来た。というより後五百キロまで近づいていた。
何でこんなに厄介な事が多いんだろうと思ってしまったレンだが、先にどこかへ行きそうな神々を捕まえて一ヶ所に集めた。集めてすぐに、神々の住む家を作り上げていくのだが、女性陣からの要望が多かった。
これには手を妬いたがいい出来だったのでよしとしよう。そこでレンはあることに気がついた。
ここにお風呂がないと言うことに。
夕方になる前だったので急いで温泉を作ることにした。
まずはお湯が出る場所、出しても良さそうな場所を決める。決まったらそこに穴を開ける。開けるときに穴の周りは加工しておいた。この時同時に温泉の形に地面を変えていく。終わったと同時にお湯が湧き出てくる。それをレンは他に何個か作っていく。
終わった頃には周囲が真っ暗になっていた。レンは地面に座り温泉を眺める。
「お疲れ様、すごい立派なの作ったのね」
後ろから声が聞こえたので振り返ってみる。マヤがコップを持ってこちらを覗いていた。
「はい、お水。さっき気づいたんだけど、私達の家の近くにも作ってたみたいね。ずっとここにいたように見えたんだけどどうやって作ったの?」
なんと気づいてしまったらしい。流石は空間の精霊神だ。マヤは精霊神になったと同時に空間を操る神の力も手にしていた。その力は精霊神に姿を変えることで使えるみたいだ。だが魂魄神の力の方が強い。今はなれるために練習をしていたと言っていた。
「それとレンは気づいてると思うけど、ここに向かってきている五人がいるよね。どうするの?」
「そっちの方はスピード的にあと五日後くらいにここにつくと思うからそのとき考える。今はあの神達をどうにかするのが先かな」
レンは精霊神の力で今なにをしているのか見る。
「皆で料理してるのか」
「はい、抜けられるのが私だけだったので澪達に言ってから来ました」
なるほど……よく見るともともと少なかった男神がいないな。この魔力の跡からして狩りをしているのか。どうやらもうすでに動き出していたらしいな。