99話 ライル、神に
前回。
とうとうライルが……
「ら、ライル?」
なかなか震えが止まらないライルが離れようとしない。もうかれこれ十分たった。
「どうしたの?」
返事はしてくれるが顔を見せてくれない。
「いや、ステータス見ようと思ったんだけどこのままじゃあ見辛いなと……」
「……わかった」
ライルは体を離してくれたが、手を離す気はないようだ。だがこれで見やすくなったのでレンは見る。
※
《名前》ライル
《種族》白虎姫
《ジョブ》生命神 レンの眷族
Lv error
体力 ∞
魔力 ∞
神力 ∞
筋力 ∞
忍耐 ∞
俊敏 ∞
精神力 ∞
《固有特殊スキル》
神活性化 獣神 嵐神 生命神
《固有スキル》
未来予知 看破 神速
《スキル》
体術LvMax 拳術LvMax 感知LvMax 人化LvMax 聴覚強化LvMax 裁縫LvMax 家事LvMax
《アクティブスキル》
闘技LvMax 魔拳LvMax 臨界突破LvMax
《魔法》
神嵐魔法LvMax 再生魔法LvMax
《加護》
神々の加護LvMax レンの寵愛LvMax
※
フム……本当に神になってるな。スキルも増えて強化されてるからこれは強いな。下手したらそこで縛られた生命神より強い。
何故縛られてるかというと、ライルが怯えて全くレンから離れようとしなかったためそれを見たうちの女性陣が縛り上げたのだ。勿論口を開くことさへできないように。
だが生命神を縛ることでデメリットが出てきてしまった。なんと生命神はドM、極度のドMでもあったのだ。これには今まで一緒にいたはずの神たちも引くレベルで驚いている。
濁りきった目と恍惚とした表情をしているためライルは向こうとしない。勿論澪達もだ。
そして衝撃の事実と共に説教も終わり、水神はネガティブモードに、龍神は最後に何か言われたのか絶望した表情で固まっている。
創造神はスッキリとした表情、レイは何かをやり遂げたような表情をしていた。レイに関してはチラッと見ると満面の笑顔をこちらに向けてくれるため良いことがあったのだろうか?
「創造神さん、ライルが生命神になりましたけどどうすればいいですかね?」
「おお、本当になってるな。ならばそのまま今の生命神の座と交代で良いぞ。そこにいるレイも龍神の座についてもらう。まぁそこで固まっている龍神に何があったかは聞かんがこの二人の神よりライルとレイの方が強いことが分かったからの」
「そうですか。一応他にも神覚の実はあるんですけどどうします?」
「まだあるのか。儂から見た感じだとここにいるのはレンも合わせてちょうど十人じゃ。レンは支配神、レイは龍神、ライルは生命神、キリヒメは創造神、テラは獣神、フィーラは精霊神、澪は嫉妬神、日葵は強欲神、未来は色欲神、マヤは魔法神としてついてもらおうかの」