10話 魔物
前回。
やばい、約束忘れてた。抱き枕はいいんだけどはなしてくれないのはなぁ。さあアルト王国へゴー!
只今魔物の群れに囲まれてます。いったい何故こうなったかって?それは出発して約3時間後に突然起こった。
群れに囲まれる2分前………
「なんだ?」
遠くから複数の走ってくる音がする。
「何かから逃げているのでしょうか」
「おい、あそこに人がいるぞ!」
「あいつに擦り付けれは逃げきれるかもしれない」
男二人が言う。
「マズさん、ハーゲさんダメですそんなことしたら!」
「うるせぇぞマヤ!生き残るにはそれしかねぇんだよ!」
「なら私もここに残ります!」
マヤと呼ばれた少女が走りながらここに残ると言い始める。マズとハーゲは何かをなすり付けて逃げるきらしい。
「ふざけんな!お前が戻らねえと俺らが殺されるかもしれないんだよ!」
「なら私の親にはどこかに逃げたと言ってください。この紙を渡せば殺されずにすむ可能性がありますから!」
そう言ってアイテムボックスから出した紙をマズに渡す。その紙を受け取ったマズはハーゲと一緒にレン達の横を通りすぎた。
「あなた達も逃げてください。ここは私が食い止めますので」
後ろを振り向き杖を構える。その杖からは魔力が溢れているところをみると上物だとわかる。
※
《王家の杖 ランクS》
魔力を溜めることができる。その量は50000で威力を2倍にする。
※
まさかの王家の血筋らしい。ここで見殺しにしてしまうとまずい。
レンは《星神龍眼》を使ってステータスを見る。
※
《名前》マヤ・アルト
《種族》人族
《ジョブ》回復術士
Lv25
体力 2500
魔力 40000
筋力 1000
忍耐 500
俊敏 1500
精神力 68000
《固有スキル》
神託
《スキル》
体術Lv5 感知Lv2 交渉術LvMax 無詠唱 杖術Lv3
《アクティブスキル》
闘技Lv1
《魔法》
神聖魔法Lv2 水魔法Lv5 風魔法Lv3
《加護》
魔法神の加護Lv2 生命神の加護LvMax
※
人にしては強い方なのかもしれない。魔力と精神力だけ一万越えている。
「いや、もう囲まれてる」
すでに逃げ道を塞がれていた。草むらから体が緑色をした人型の魔物、ゴブリンが出てくる。
剣や斧を持ってるところからボスがいるはずだ。
「ゴブリンキングです。このゴブリンは統率されている魔物で、ゴブリンキングはステータス全て一万を越えています。剣術Lv5とどれかの魔法のレベルが5を越えている為、Aランク冒険者でも無傷とはいかない魔物です」
言い終わると同時に明らかに2メートルあるゴブリンが姿を現す。