表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界に転移した弱気魔法使いは吸血鬼の下僕になるそうです  作者: ジャスミン茶
第二章 水の使者は樹木の傷を背負う
196/216

臭い

 ドサッ!

「あっ……っつう!」

 落とされた衝撃で腰が、腰が、あと、頭が痛い!


「ふぁああ、何じゃ、お主帰っておったのか」

 彼女は伸びをしながら視覚にいれる。

「あ、はい。帰ってきました。……ずいぶん前の事ですけど」

 最後の言葉に少し恨めしく言ってしまった。

「何じゃ? 下僕が我の食事を用意していなかったのに影につるされるだけという軽い罰だけにした優しい我に言う事があるのか? それとも、もっと強めが良かったか」

「いえ! これぐらいで済んでよかったです! 嬉しいです! ありがとうございます!」


 危なかった! もっと、酷い事される所だった。本当に危なかった。そして、睨んできたあの目、すごく怖いんです!


「調子の良い奴……んん?」

 彼女がいぶかし気に顔を歪める。

「お主」

「何ですか?」

 彼女は鼻を手で塞いで。


「臭い。変なにおいしておる」



 あっ、女子に言われてショックを受ける言葉だ。

 しばらく、立ち直れない言葉だ。


あれ、目から水が流れてくる。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ