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異世界に転移した弱気魔法使いは吸血鬼の下僕になるそうです  作者: ジャスミン茶
第一章 雪が降る夜に咲くユリ
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復讐の終わりに

2月26日に追加しました。

「これでお主は人殺しじゃ」

 その声に振り返ると彼女は意地悪そう笑っていた。

「そうですね」

僕は頷いた。

「ほう、お主は否定しないどころか肯定するのじゃな」

 彼女に笑みを見せたいのになぜか力が入らなくて、微笑しか出来なかった。

「否定したら、元気が死んだ事も否定する事になりますし、どっちにしたって、僕はもうすぐ、死にま‥…す……よ」

ひどい目眩が僕を襲って、目を開けられなくて、力が入らないくて、耳に人が倒れる音が遠くに聞こえた。感覚が薄れていく。指が、腕が、足が動かせない。そう言えば、少し前からにおいが無い。





 ああ、もう僕は死ぬんだ。

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