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異世界に転移した弱気魔法使いは吸血鬼の下僕になるそうです  作者: ジャスミン茶
第一章 雪が降る夜に咲くユリ
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げ・ぼ・く

「我はここでお主の阿呆であられもない姿を見ておる」


僕が化け物の前に行く時、彼女は遠くの化け物を見ながら呟いた。


「ただ、あまりにもお主がみっともなかったら、近くに寄るかもしれないのぉ」


彼女は僕の方を向いて、意地悪い、どこか笑みを含めて。


「その時は我は何もしないから」


 彼女は砂糖にたっぷりとつけたような甘い声、可愛い声で。


「我を必ず守るのじゃ。我の盾になる。それがげ・ぼ・くの役割じゃ」

 指を口に添えて、そう命令した。



 その時、彼女があまりにもエロく見えて、僕は少し血流が早く、体温が上昇した気がした。

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