声が
僕が投げた黒い小瓶、爆弾と閃光弾は無事爆破した。それにより化け物は僕を、的を外して、拳は僕を少し逸れて地面に叩きつけた。だけど、
「くっ、あっ」
拳が地面に叩かれた瞬間、痛みと共に体に電気が雷が走り、倒れてしまった。
立ち上がりたいのに立ち上がれない。手が足が痺れ、体が動かない。力が入らない。
そして、地が揺らぐような音が声が叫び声が僕の目の前で化け物が出すと化け物はまた別な音、大きな生物が倒れる音を出しながら、倒れた。
ガァァァォォァ!!!
そう叫びながら、化け物は自分の目を顔を片手で覆い叫んだ。
早く、早く、早く早く!!!
「うご……け、うごい……て!」
早く、早く、早く早く!!!
「毒……で……さ……いごの!」
最後の残った毒で。
使いたくなかった毒で。
最悪の毒で。
解毒のない死の毒で。
あいつを殺す。
あの化け物を殺す。
友を奪ったあいつを殺す。
だけど、その願いが叶うより化け物は顔を覆っていた手を離し、ゆっくり立ち上がった。
そして、化け物は僕を見ておらず、後ろを見ていた。
何故か、呼吸が早くなっていく。
何故か、嫌な予感がした。
「ふむ、近くで見るとより気持ち悪さがますのぉ」
今、聞きたくない彼女の声が僕の耳に届いた。