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異世界に転移した弱気魔法使いは吸血鬼の下僕になるそうです  作者: ジャスミン茶
第一章 雪が降る夜に咲くユリ
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最後に映ったのは

残酷な表現があると思います。

シュン! ザシュ! グチャ! ビチャ!

「あぁぁぁあぁあ!!」

ナイフを動かすたびに血が、舞う。

ナイフに着いた鮮血がナイフ振るうたびに周りに飛び散る。

男は断末魔を止めない。声で喉が裂けるように、声が枯れるように叫び続ける。喉元を斬られても、潰されても瞬時に傷が塞がる。

それでも、男は叫び続ける。

「痛いですか?」

咲夜は動けない男にまたがり、両手のナイフで力一杯、腕を振り、頭に、喉に、鼻に、胸に、足に、手に、心臓に、一瞬も緩む事なくナイフを振り刺した。

咲夜と男の周、りは血で赤く、紅く、赤黒く染まっていた。

それでも、咲夜は気に止まる事無く、ナイフを振り下ろした。

男の体を、肉体を、肉を切り裂き、刻んだ。

「こ、の、クソガァァァァァァァ!」

男は顔を苦痛に染めながら、咲夜の服を掴もうとしたが、咲夜はナイフをその手を地面に刺し、縫い止める男の両目に刺していたナイフに手をかけ、そして、力任せに一気に引き抜いた。

ブチャ!

「ギャャァァァァァァァァア! !」

その二つの音と共に空に二つの丸い物が飛び、そして、

グチャ!!

落下、落ちた。

その丸い物が映したのは痛みで苦しむ男と薄く笑っている、恍惚な笑みを浮かべる咲夜の姿だった。

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