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昔の話、本の題名は
「なぁ、咲夜はさっきから何を読んでいるんだ」
元気は足で蹴っていたボールを手に持ち、家の縁側で本を読んでいる咲夜を指さして、光輝に訊ねると。
「知らない。図書館で借りた本で、俺は興味無くて、どんな草が載っているか分からないけど」
ふーんと元気は興味を無くした返事して、
「そろそろ、お前の母ちゃんいなくなったし、咲夜を呼んで、公園行こうぜ」
「そうだな。母さん、僕達が咲夜と遊んでいるのを見ると嫌な顔するけど、どっかに行ったし、咲夜を呼ぶか」
元気は頷いて、
「「おーい! 公園行こう!」」
庭から自分を呼ぶ声が聞こえると咲夜は庭先にいる元気と光輝の元に縁側に本を置いて走っていった。
その置かれた本の題名は
【精神的に身体的に痛みを与えた拷問・毒の効果】