表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界に転移した弱気魔法使いは吸血鬼の下僕になるそうです  作者: ジャスミン茶
第一章 雪が降る夜に咲くユリ
116/216

残された者は

「おっ、あんたら儂の娘夫婦のために祈ってくれたのか」

 後ろから枯れたゴワゴワ声が聞こえ、振り返るとそこには片手に杖を持って、もう片方に花束を持っている老人が立っていた。頬を含め肌が少し茶色で老人の手はしわしわだがところどころしまっている。そして、だこがある。剣だこでもペンだ声もないだこが。

 老人は鍛冶屋だ。

 イヨさんの父親で元気の師匠だ。

 そして、二人が死んだ日に出かけていて助かった幸運な人。

 いや、不幸な人だ。

 残された人の方が罪悪感と自分自身に嫌悪感を抱く。

 

 光輝が死んだときの僕のように。

 

 

 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ