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君との距離  作者: ギン狐
5/18

5話



「ねぇ、咲は此処で何してたの?」

「……何も」

「ふぅん」

「…此処、落ち着くから」

「物好きね。神社が好きなんて…」

「ひひ、そうか?」









「おっと。もう、女は帰った方が良いんじゃないか?」



空が夕焼け空に変わった。青色からゆっくりと、薄暗いオレンジ色へと染まる。


しかし、帰れ、と言われる程、暗くはなかった。

いや、それどころかまだ、明るいほうだった。



「私まだ、大丈夫よ?」

「いや、そうじゃなくて…あんまり暗くなるとお化けでるぞ」

「ふふ、わ、わかったわ…今日は帰るから」


「ぁ?あぁ…気をつけて」

「ありがとう」




私は神社の鳥居を潜る前に、もう一度、振り返った。



「ねぇ、咲…明日も来ていい?」


「来たかったら…おいで。相手ぐらいしてあげるさ」




そして、鳥居をくぐった。




「お化け…か、咲って案外子供じみた事 言うのね」

縁は帰る道中、くすくすと笑い呟いた。


「どこの子だろう?見かけない子だったなぁ〜」


石ころを蹴りながら、歌を口ずさんで、家へと帰った。







「たっだいまぁ〜」


「よう、早かったな」

「ぁ、里兄さと…」

「お、なんだ?」

「ねぇ、都会の人って…面とかを付けて、顔を隠したりするもの?」



「ぷっ…はははは!!何ぢゃそりゃ〜初めて聞いたぞ?そんな事…」



里兄はお腹を押さえ、大笑いをしながら、廊下を転び回っていた。


「はぁ…もぅいいよ」

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