3話
太陽がギラギラと、この町を照らしていた。
それに加えて
蝉の声が小玉する。
「あっ〜ぃ!!」
私をイライラさせる原因。それは、真夏の熱さと蝉の声。
多少の熱さは耐えられる。しかし、今年は去年の倍 熱かった。
ついでに蝉の声も。
鳴き声が欝陶しかった。
歩くたび乾く喉。
頭の中は真っ白。
肩まである髪も、熱苦しく感じる。
「ハァ、なんで、こんな熱いの?田舎だから?」
もう、自分で何を言ってるかもわからなかった。
思考回路0とは、こうゆう事だと改めて知った。
ポツリと…
小さな神社。
通り縋ろうと、神社の前を通る。
神社の周りは森。
森の木が葉をなびかせた。
「小娘…今にもバテそうな顔だね」
耳元で声がした。
「え?」
振り返ったが、周りには誰も居なかった。
「ひひ…こっち、こっち」
神社の前で、手招きをしている少年。
「な、なんですか!?」
「おいで…」
彼は、そう言った。
しかし、私の足は前へと行かない。
警戒してるから?
「そこは熱い…こっちで涼みな」
その淡々口調の後、私は前へと足を進めた。
鳥居の前に立ち。
―――――少年を見た。
「来ないのか?」
彼は足をくみ、ポケットに手を突っ込んで、石段に座っていた。
「……」
私は、鳥居を潜り、彼の前に立った。
「やぁ」