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君との距離  作者: ギン狐
2/18

2話



そこは…

町の人だけが知ってる。



いや、もう町の住人すら、あまり関心を持ってないようだ。


みんな、此処のことを忘れてゆく。




みんな…此処に思い出がないから?






ポツリと建っている

小さな神社。



神社の周りは、一面、森だった。



陽が差すわけでもなく

そこは

日陰だらけの神社。









蝉の声。









生温い風が頬を掠める。






私は口ずさむ。

ある歌を――――……。




しかし、それは蝉の声で掻き消された。      




あの日のように。






あの日も、今日のように、蒸し暑い日だった。







そう、彼と出会った…

あの日も。。。







今日のように、蒸し暑く、ギラギラとした太陽が、顔をだしていた。















そして、今日のように蝉の声が聞こえた。




あれから…どれくらいたっただろう?




あれから、私は変わったのだろうか。










あなたと出会った…

あの日。

あの場所で‐



















あの日のことが、私の中で駆け巡る。







私は知らず知らず、あなたと出会った神社の前にいた。

鳥居の手前で…立ち尽くした。






あぁ、懐かしい。




辺りが歪み。



ふ、と体が重くなった。




蝉の声が頭に響く。









私は……







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