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スラ子の文通

「ふふーん♪」

この街に来ておよそ一か月、依頼もいくつかこなしてお金を稼げるようになった。

今は少し古いけれど宿の一室を契約して借りて生活出来ている。

依頼、といっても簡単なものばかり、だけど誰かの為に働くなんて私は初めてだったし新鮮な経験だった。

「アリスちゃんにお手紙、何書こうかなー♪」

1人で居るとき、私は文通を彼女に送っていた。貴重なこの街のお友達、リンゴはお金を稼いでからきちんと返したし、遠慮せずいまは話せている。

彼女はえらい冒険者のパーティの一番えらい人らしく、いつも忙しいので時々ギルドで会うとき以外は文通を交わしている。

「うーん・・・ギルドっていらいあっせんじょって言うんだっけ」

そういえばギルドで私がコバヤシの依頼を聞いても、時々答えてくれない時がある。そういう時は夜に帰ってくるのであまり起きてはいないけれど。

今日はまだお昼、コバヤシは何処かに出かけている用だった。

いつも彼はちゃんとご飯を用意してくれている。最初はへたくそだったけど・・・。

「スープ美味しい!」

私はコバヤシが作るこのほのかに甘いスープが好きだ。パンを浸すとさらにいい感じ!

美味しいものを食べながら、文字を書いている時はなんだかウキウキしてとっても楽しい。

アリスちゃんは少し男の子みたいな感じだけど、中身は普通の女の子で私はいつも楽しく文通をしていた。

「ただいま・・・」

「おかえり!」

少し彼は疲れているようだった。

「依頼は?何か良いのあった?」

こういう会話をしていると魔物の私でも冒険者の気分になってなんだか嬉しい。

「いや、どぶさらいくらいしかないな」

「うげー・・・」

どぶさらいは汚水を綺麗にするお仕事。一度やったけど水性の私の体では匂いが残ってしまうので死ぬかと思った。

「アリスちゃんはいた?」

「いや、今日も依頼で遠方に行ってるらしい。今日も文通か?」

「うん!」

「そうか」

しばらく一緒にいると分かるんだけど、彼はそっけないだけですごくやさしい。

いつも、「そうか」「ああ」くらいしか言わないけどそれは性格の問題なんだと思う。

「聞きたいことがあるんだが」

「なに?」

珍しい、彼が質問をするなんて。

「人を殺すって、犯罪者でなら許されると思うか?」

「わかんない・・・わたし人間じゃないから・・・」

「そうか。急に変な質問して悪かったな」

______変だな、とおもったけど私はこの言葉で気づかなかったことに私は後悔している。


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