王国の過ち4
後2話くらい王国のターン。早くも主人公が居なくなった事で崩壊が始まってますが、まだ序章に過ぎません。
「大変です!A-3地点で闇の魔物が3体!全て中位クラスです!」
「なんだと!光の魔道具はどうした!あれがあれば闇は大丈夫じゃないのか!」
「そ、それが!ギルドにあるものも全て白紙になってます!」
少女が国を出てから2日目の夜。ギルドだけではなく王国内で混乱を極めていた。それは闇の魔物の出現である。
闇の魔物それはこの世界にとって一番厄介な存在である。彼らは夜になるとどこからか湧き出て人や家畜を襲う。だが、光に弱く、光があるところには湧かない性質を持つ。
その為多くの街では松明や炎の魔法、使える人は少ないが効果抜群の光魔法などを使い対処してきた。
そんな時賢者様印の光の魔道具が支給され、安全に夜を過ごせるようになってきた時にこれだ。
「報告!C-1.B-4.A-7.E-1地点で新たに闇の魔物それぞれ5体。中には上位クラスがいるとの連絡が!」
新たに闇の魔物が現れた。おそらく街に置いてあった光の魔道具も全て白紙になっている事だろう。…そうなってくると色々やばい。王宮には万が一に備えて障壁が張りめぐらされているが、一般の家庭にはそんなものなどない。
中位クラスなら火の魔法で対処できるが、上位にもなれば光の魔法が必要だ。
「緊急クエストを発動する!それから王宮警備隊の力を借りる!それから念の為に障壁の用意を!魔力は私が持つ!」
「「はっ!」」
それにしても…昨日まで問題なく使えていた魔道具がギルドにあるものも全て白紙になるか?考えられるのは…
1つは、賢者様印が偽物である場合。考えたくもないが賢者様印はこの国における魔道具の最高品質の証である。賢者様自身が1つ1つチェックをして押すものと聞いているが、それが偽物。
…そう言えばこの賢者様印の光の魔道具他のものに比べ破格と言ってもいいほどに安かったような…ま、まさかな。
もう1つは術者が意図的に魔道具を止めるというもの…いや、それはおかしい。街にあるものはともかくギルドにあるもの全てを止めるのは難しい。なぜなら魔道具は触れて術式を知っているものが止める必要があるからだ。
少なくともギルド内のものに関してはギルド役員じゃない限り触れることはない。…まさかな…
そんな事を考えていてもこの後ギルドに避難してくる住民の為に闇の魔物が入らせない障壁を用意するのだった。