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石の民「君は星星の船」第26回 ■光二は敵対するVグループの頭登に協力を要請、が鼻であしらわれ。おまけに裏切り者がアキヨシだと告白。しかし、光二の姉に瓜二つミニヨンが出現。パニックがおこる。

石の民「君は星星の船」第26回

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

http://www.yamada-kikaku.com/



フッコウドームのVグループのアジトだ。


「光二。おまえは本当にカンのにぶい奴だな。このごろ、Bグループがきまってヤバイ橋

を渡っていたのはなぜだと思うんだ」


「、、、 」


まさかという気持ちが光二の心にめばえていた。


「おい、隠れていないで。でてこいよ」Vグループの頭、登は暗がりにむかって言った。

陰から一人の男がでてくる。


「やはり、おまえか」


Bグループの光二の仲間、アキヨシだった。光二の指がぎゆっとにぎりしめられている。


「なぜ、おまえが」


「あんたはよ、俺を優遇してくれなかったろう。Vグループの登さんはちがうぜ」すねたようにアキヨ

シは言う。


「そうだ。俺はアキヨシにおまえのしょばを約束してやった。おまえをやっつけてくれれ

ばとな」


「アキヨシ、なぜ姉きをころしたんだ」光二の顔は紅潮している。


「本当はおまえさんをやるつもりだったんだ。それをあの有沙がじゃまをしたんだ」


「ということは姉きは俺の身代わりになったってことか」


「それに俺は有沙にほれていた。があいつはひじてつを俺にくらわしたんだよ」アキヨシ

が言った。


「アキヨシ、貴様」光二はアキヨシに詰め寄る。


「まて、それで光二、このVグループになに用があったきたんだ」光二は目的を思い出す。

アキヨシの言葉で興奮して忘れるところだった。


「大吾のかついでいる石棺を渡してほしい」


「石棺だと、なにをいいだすかと思ったら。お

い、みんな聞いたか石棺だとよ」笑いが空洞にこだましていた。


「光二、おまえの死体でも、いれるのか」


「登、それにVグループのみんな、聞いてくれ。俺はこのフッコウドームの事などどうで

もいいんだ」光二は言う。


「ほほう、このフッコウドームで番をはっていたおまえがこのフッコウドームの支配がどうでもいいだと」

登が返した。


「泣かせてくれるぜ」


「お涙ちょうだいします」Vグループがやじを飛ばす。


「俺をおこらすな、俺は今、世界を背負っているんだ」光二は真剣な表情だった。


「おい、きいたかよ、世界を背負ってるだと」


「巨大な力が俺を動かしているんだ」


「その巨大な力とやらを見せてもらおうじゃないか」


「その前に、俺たちの相手をしてもらおうか」


「待って」今度は、突然ミニヨンAが現れた。

彼らには光二の姉有佐に見えるのだ。

死んだはずの有佐に。


「こ、こいつはどうだ」Vグループの頭、登は言葉がでない。


「し、信じられん」アキヨシの目は飛び出しそうだ。


「幽霊じゃないだろうな」


「私は生きているわ。でも私はあなたたちが考えている有沙ではないの。私達にとって、

今ほしいものは大吾の石棺。そのなかに眠れるものが世界を左右するのだから」


「世界を左右する」Vグループの一人が笑った。


「おまえたち、ふたりとも、頭がどうか、したのじゃないか」


「まあ、そんなに大事なものならおまえたちに渡すわけにはいかん。我々が利用させても

らおう」登がいった。


「やめろ、登、おまえたちVグループの手にはおえん」


「何だって、笑わすなよ。おい、大吾はどこに

いるんだ」登は大吾を探す。


「さっきまでここにいたんですが」


「さっき、でていったようです。でも、石棺は背負っていませんでした」


「まあ、いいや、石棺さえあれば」


「おっと、ふたりとも動くなよ。こっちをみな」


3人のVグループの男たちが武器を構え

ている。光二と有沙は身動きできない。Vグループの連中が石棺をさがす。


「大吾の野郎、どこに石棺をおいたんだ」


「あっ、ありました、こんなところに」

Vグループアジトの裏にある洞窟の中にそれは安置されていた。


石の民 第26回

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

http://www.yamada-kikaku.com/


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